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何で特定の学習塾に講師派遣を依頼するのか!?

【記事】大阪府も夜スペ 放課後学習に塾講師派遣へ


 朝日新聞(2009年1/9)より以下抜粋

○大阪府教育委員会は7日、府内の公立小・中学校で実施して
いる放課後学習に、大手進学塾の講師を活用することを決め、
市町村教委に通知した。公立校と塾の連携は学力向上をめざす
橋下徹知事が積極姿勢を示しており、早いところでは、今月中
旬にも塾との連携を始める見通し。


 
○昨年9月から始まった「おおさか・まなび舎(や)」事業で
は、週2回程度、放課後に子どもたちの学習を無料でサポート。
現在、小学校141校と中学校103校で、元教員や学生らが
活動しているが、塾との連携はなかった。
 
○講師を派遣するのは、進学塾の「サピックス」と「第一ゼミ
ナール」、家庭教師派遣の「家庭教師のトライ」。今後、市町
村教委と話し合って具体的な条件を詰める予定。

○ある市教委の担当者は「現場には抵抗があるかもしれないが、
財政が厳しいなか、無料で来てもらえるのならお願いしたい」
と話す。


*私からのコメント


◇「おおさか・学び舎」事業自体は、非常にいい発想だと思う。
元教員や学生が、学校で補習を行うのは、いいことだ。学習塾
の講師だってその中に自主的に参加するのは全然構わないだろ
う。学校の補習事業のサポーターを公的に募ることにも、全く
異論はない。そこに学習塾の講師が参加することも、十分に考
えられることだ。


◇管理者がしっかりし、その補習事業の目指すべき方向性が明
確であれば、その事業は、上手くいくし、経験知も積みあがっ
ていくことだろう。


◇しかし、ある特定の学習塾という法人と業務提携的にこれら
の事業を行うのは、どうだろうか。記事の中に、ある市の教育
委員会の担当者のコメントがある。「財政が厳しいなか、無料
で来てもらえるのならお願いしたい」というものだが、この発
言に、企業がこの事業をサポートする上でのある種の意図が含
意されているように思う。


◇それは、市の教育委員会の担当者としてみれば、学習塾の宣
伝効果として考えてほしいという意味だ。企業である以上、学
習塾は、講師派遣を有料で行うはずだが、それを承知で、無料
であれば来てほしいというのは、「教育委員会に選ばれた学習
塾ですよ!」という箔(=宣伝効果)がつくのだから、それで
何とかお願いしたいという意味なのだろう。こんな馬鹿げた話
はない。


◇その証拠に、大阪に拠点が全くないといってよい「サピック
ス」という塾の名前が出ているのだ。大阪進出の前宣伝として
サピックスが、この「おおさか・学び舎」事業を利用するよう
な構図が見える。


◇昨今の教育行政の何でもありは、いかがなものだろう。学校
が地域に解放され、地域のノウハウが入るのはいい。学習塾の
ノウハウを入れるのもいい。私も、学校の先生方に、学習塾の
授業とは、こういうものだという研修もしているし、また生徒
指導の研修もしている。


◇しかし、学校の先生方のプライドまでを損ね、今までやって
きた実績までもを無視して、何が何でも学習塾との連携という
形をとり繕うのは、どうもおかしい。学習塾の手先に学校がな
るとは、言わないまでもだ。


◇学習塾と学校の競争関係は維持しながらも、ともに向上でき
る関係作りが、望ましいような気がする。ある特定の学習塾と
連携する前に、学習塾の講師一人ひとりの学校参加を企てた方
が、余程スッキリとするように思うのだが、どうだろうか。


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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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