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« 加藤 諦三 || カール・マルクス »

子どもたちの音感

◇12月25日号で「音」の大切さに触れた。今回はそれを一歩
進めて、子どもたちに、「音の違い」を認識させる指導の進め方
を紹介する。


◇英語では「音」と言っても、リズム、イントネーション、サウ
ンドの要素があるので、どう日本語と違うのかを伝えなければな
らない。しかも説明という手法ではなく、生徒が体感的に気づく
手法をとらねば身につかない。


◇現在は、音の違いが練習できる教材がいくつか販売されている
が、日本人教師でもネイティブスピーカーでも、指導の際にこの
違いを意識している先生は少なかった。音声教材を真似させるだ
けの重労働を強いる指導が多かったと思う。


◇教師の役割は、学びの方法をその対象者に合わせて提供するこ
とだから、「学ぶより真似ろ」ではダメである。


◇生徒たちが「あっ!そういうことか!」という驚きと感動をも
って身につける方法を提供する必要がある。考えながら体を動か
すというが、どのタイミングでどこの筋肉をどう動かすかを指導
するトレーナーの要素が英語指導者には必要だ。


◇私が使う方法は、一つの単語(この単語は子どもたちが自然に
使う外来語が良いが)を日本語読み、英語読みで発声させ、その
違いを発表させる方法だ。


◇具体的には、"ice cream" という英語と「アイスクリーム」と
いう日本語とを並べて板書し、3つのチームを作る。チームAに
は"ice cream"とチームBには「アイスクリーム」と発音をさせる。
英語も日本語も大げさに、大声で発音させる。特に"ice cream"の
ときには先生もはっきりと英語音を出す。身体全体で表現する。


◇チームCはそれを聞き、どこが違うかを発表する。最初は「音
が違う」というかもしれないが、「音のどんなところが違うの?」
と聞き返すと、
「英語には音に長いところと短いところがある。」
「高いところと低いところがある。」
「強い弱いが日本語よりはっきりしている。」
という答えが出てくる。


◇このことを確認をして、英語は「高い・長い」「低い・短い」
がセットで現れることを確認できれば成功だ。


◇その後、全員で英語と日本語とをいくつかの単語
"banana","strawberry","McDonald"などで試してみると定着する。
どんな単語でもそれらの違いを意識して発音ができるようになる。


◇さらに進むと文でもそれらの強弱、高低、長短が使われることが
わかる。リスニング能力も記憶力も格段に上昇する。


◇高学年生には無理な努力を強いるのではなく、巧みなヒントと推
測・予測能力を刺激することが重要である。

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     ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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