五木 寛之
肉体的な弱点でも、内面的なものでも、それを他人に気づかれまいと
苦心するところから人間は醜くなるのです。
◇今日の言霊を本当に自分のものとするには、長い時間がかかるかも
しれない。私は、20数年前にゲド戦記「影との戦い」を読んで、
自分のどうしようもない汚い部分、どうしようもない悪い部分と対決
しない限り、人間は、真っ当な人間にはなれないのだなということを
知ったが、それが本当の意味で、自分のものになりそうな気がしてき
たのは、つい最近のことだ。
◇このメルマガを書き始め、自分自身を問うことを通じて、自分の汚
い部分、悪い部分と向き合えるようになった。
◇自分は善人だと上手く他人に繕ったところで、自分自身が本当の善
人に変わるわけではないから、まず自分の自覚している汚い部分、悪
い部分を他人に正直に出していこうと思うようになった。そして、他
人からも指摘しやすいようにしようと思うようになった。それでも、
実際他人から指摘されたりすると、ちょっと凹(へこ)むが。
◇今日の言霊は、頭で分かってから、心でしっかり受け止められるよ
うになるまでに、随分と時間がかかるものだ。それは、自分の一番知
られたくない部分を他人に正直に出そうとすることだからだ。
◇自分の知られたくないところを他人に知られたら、自分がどうなる
か分からない。自分自身の危機を自分自身で招くように感じられるか
らだ。それでも、この言霊をしっかり受け止めるべきだ。自分の醜い
ところは、他人の醜いところとそれほど変わりはないからだ。
◇人間は、どう転んだって身長3メートルにもなれなければ、300
年も生きられるわけはないのだ。どんな人間もそれほどの違いはない
のだ。だとすれば、自分の負の部分を無理やり繕ったところで、そう
そう大差はない。弱点を自覚して生きていこう。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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