やればやるほど勉強は嫌いになるものだ!
【記事】「やればやるほど英語嫌い」小学校英語活動に異論続々
朝日新聞(2009年2/23)より以下抜粋
○「先行実施した小学校ではどんどん英語嫌いが増えている」
「面白いものをやろうとすれば1時間の授業に準備が4日かか
る」。学習指導要領の改訂に伴い、今春から多くの小学校で始
まる高学年の英語活動をめぐり、広島市で開催中の日教組の教
育研究全国集会(教研集会)で、そんな報告が学校現場から出
た。
○案が出た当初から「そこまで必要?」と異論が根強い「小学
生の英語」。必要な人員も配置されない現状では、実のある内
容にするのは無理だ――。参加した教員からは、そんな声が相
次いだ。
○22日にあった外国語教育の分科会。神奈川県南足柄市立南
足柄小の中村有佐(ゆうすけ)教諭はロープを取り出し、5年
生向けの授業を再現した。片方を参加者に持ってもらって延ば
し「何メートルあると思いますか?」と英語で質問。走り幅跳
びの世界記録であることを説明すると、会場から「なるほど…
…」と声が漏れた。
○北京五輪に引っかけて「奥林匹克(オリンピック)」「排球
(バレーボール)」といった中国語のカードを示し、「何だと
思う?」と英語で質問も。中村さんは「単純に会話を繰り返さ
せる『リピート・アフター・ミー』では、小学校高学年は興味
が持てずついてこない」という。ただし、準備には相当な手間
がかかり「担任を持っている教員がやるのは無理です」と語っ
た。
○東京都の中学教諭は、新入生に英語への意気込みを尋ねた結
果を報告。勤務する区の小学校は数年前から英語の授業を実施
しているが、「英語は好きじゃない」という子が年を追って増
えているという。小学校で内容が理解できないまま終わってい
るケースが少なくないといい「そんな意識を中学の3年間で一
掃する英語教育を目指している」と話した。
○意見交換でも、「報告があった取り組みは成功例。全国で同
様にできるとは思えない」「予算が少ない中では、(充実した
授業ができるかは)教員の『善意頼り』だ」と否定的な意見
が続いた。
○小学校の英語活動は、11年春から5、6年生で必修となる。
今春から前倒しすることも可能とされ、実際に多くの小学校が
始める予定だ。(片山健志)
*私からのコメント
◇今日の記事は、勉強に対して、どうしてもそうならざるを得
ない問題をあらわしている。それは、勉強は、勉強すればする
ほど、嫌いになるという構造だ。だからこそ、専門分野が絞ら
れ、ある一定の勉強だけをするようになって、大概の大人は、
教科的な勉強を一生続けないのだ。
◇もし、勉強すればするほど、どんな教科も楽しいものならば、
一生続けて人間は勉強を続けていくだろう。そんなことは、稀
なのだ。だから、小学校の英語と言えども例外ではないのだ。
◇しかし、早期に勉強嫌いにならないようにもっていくことが、
小学校の英語には、求められる。そのためには、語学教育は会
話教育のように楽しいものにしなければならない。その準備が、
今の小学校の先生には、なかなか出来ないのだ。
◇私もNPO法人「ピースコミュニケーション研究所」を通じ
て、昨年から小学校の先生方に英語教授のスキルを教えている
が、楽しくかつ役に立つ英語授業を展開するとなると、相当の
準備が必要なことはよく分かる。そのために、文科省や地方教
育委員会は、どんな支援をするのだろうか。この点を明確にし
て、小学校の英語導入をスムーズにしたほうが良い。
◇教師の自助努力だけで、この小学校の英語授業は、乗り切れ
るものではないと思う。掛け声だけでは、子ども達にとって有
効のあるものは出来ない。ぜひ、物理的支援を考えてほしい。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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