他の教科を利用して英語表現を覚えよう3
◇他教科での英語活動利用の第3弾はもっとも利用し易いと考え
られる「体育科」との関連と、そこでの応用だ。
◇体育は身体を動かすことが主体である。だからTPR(※)の
手法をそのまま実践することが容易だ。TPRは指示と動作(行
動)とを一致させて学ぶことであるので、生徒がとるべき動作そ
のものを英語で指示することができる。
◇ただし、英語で指示をしてから日本語で同じ指示をしてしまっ
ては意味がない。あくまでも日本語は使わないで動作をしながら
言語の意味を想像、理解させるのである。
◇基本は動詞だけの指示で始めることが単純明確で生徒には覚え
易い。
まず、生徒が体育館に全員集合したら……
“Sit down.”(すわって。)
“Stand up.”(立って。)
“Jump.”(ジャンプして。)
“Walk.”(歩いて。)
“Run.”(走って。)
……などでウォーミングアップをする。
◇先生は英語の発声と同時に行動も示さなければいけない。言葉
だけでは生徒達は動けない。次に生徒達もその英語を発音しなが
ら動作を繰り返す。
◇次のステップは動詞に副詞をつけて動作に限定をつけてみよう。
“Sit down slowly.”(ゆっくり座って。)
“Stand up quickly.”(すばやく立ち上がって。)
“Jump high”(高くジャンプして。)
“Turn your head to the right.”(首を右に回して。)
“Bend your knees.”(膝を折り曲げて。屈伸して。)
…など、それぞれの動作を英語の発声と同時におこなう。何度も
やってみよう。生徒からくったくのない笑いが溢れてきたら成功
だ。
◇これらの単純な動作を繰り返すことで生徒が動きをキャッチし
たら、さまざまな動作に発展させても良いだろう。
“Let’s run to the other end.”
(向こうの壁まで走ってみよう。)
“One, two go!”(1,2のさん!)
“Run faster.”(もっと速く!)
……などなど。
◇他の教科を利用するという工夫をすることで、英語活動の限ら
れた時間を二倍にも三倍にもできる。ただし、語彙を増やすこと
が英語活動の目的ではない。英語が双方向のコミュニケーション
の道具であることを忘れてしまっては本末転倒になるので、英語
を使う時間と英語表現量とのバランスが必要だ。大きな声で英語
(らしい)発音をして、45分授業の最初の数分が妥当だろう。
※推薦教材:Eric Carl の絵本From Head to Toe.
※TPRとはTotal Physical Response(トータル・フィジカル・
レスポンス)の略。外国語習得方法の一つで、全身を使った行
動にその行動を示す言葉をかぶせて学習者が行動を通してその
言葉の意味を理解するように開発された指導法である。幼児が
言葉を覚えるときと同じようなプロセスのために学習者はスト
レスなく言語を理解ことができるといわれ、特に入門者に適す
る方法である。
開発者はSan Jose State UniversityのJames Asherです。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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