自己保身をしてしまうような環境なのか?!
【記事】「社会科嫌いにならないで」答案改ざん、平均点底上げ
朝日新聞(2009年2/18)より以下抜粋
○兵庫県丹波市教委は17日、市立中学校の50代の男性教諭
が2年生の社会科実力テストの解答を書き換えるなどし、平均
点を底上げしていたことを明らかにした。教諭は「いつもは平
均点が60~70点だったが、今回は50点ほどだった。生徒
が社会科を嫌になったら困ると思った」と説明しているという。
○同市教委によると、テストは10日に実施された。教諭は採
点をいったん終えた後、平仮名の解答を漢字に書き換えたり、
誤った解答を正解に直したりして改ざん。満点の1人を除く
72人分について1人あたり4~5点アップさせたという。
○複数の生徒が「間違いが正解になっている」などと担任に申
告して発覚。学校側が教諭に事情を聴いたところ、改ざんを認
めたという。
○同市教委は「生徒の弱点を補うのが教師の仕事。生徒たちに
不信感を抱かせてしまった」と話している。教諭の処分につい
ては、保護者の反応や教諭の反省の度合いをみて判断するとし
ている。
*私からのコメント
◇教師が、テストをする意味とは何か。このことを今回の事件
で、確認することは非常に大切なことだ。その上で、教師のお
かれた環境についても考えたい。
◇教師にとってテストをする意味は、まずは、自分の授業での
知識の定着度を測るためだ。そして、自分の授業の質を反省す
るためだ。
◇教師は自分が作ったテストで、まずは、自分なりの平均点を
予想し、合格点を決める。個々の問題で言えば、自分の授業の
水準とこの問題は、マッチしているので多くの生徒が解ける、
と予想する場合もあるし、またこの問題は、学力が高いA雄か
B子は解けるが、残りの生徒は難しいと予想したりもする。つ
まり、テストは教師自身に向けた、日頃の評価材料でもあるの
だ。
◇生徒の側からテストを見れば、自分の今まで受けてきた授業が、
どのくらい自分のものになっているのかをみるためのものだし、
出来ないところを確認するためのものだ。今回の事件は、そうい
うテストに対する基本的な認識が欠けているのだ。
◇それでは、本当に上のような認識をこの事件を起こした教師が
全く持っていなかったのかといえば、どうだろう。疑問が残る。
◇50歳代の教師だから、多分、テストに対する認識が全くない
はずはない。それよりも、教師としての学校での評価が、気にな
ってしまって、こんな馬鹿なことをしたと考えた方が良いのかも
しれない。
◇平均的が高いということは、それだけ教える技術が高いという
ことだから、件の教師が、今回のテストで、大幅に平均点が下が
るのは、自分の評価としてまずい!と思ったのかもしれない。そ
うでなければ、今回のテストは、レベルを難しくしたから、平均
点が下がったのだ、といえば、生徒だって、そうなんだと納得し
て、別に社会科が嫌いになることはないだろう。
◇それが、今回は、答案に細工をして、わざわざ平均点の上乗せ
をするのだ。何か、特別な理由があるように思う。そう考えなけ
れば、件の教師は、よっぽど社会常識を逸脱していることになる。
本末転倒なことを平気で起こしてしまう教師が、後を絶たないの
は、実は、学校という世界に何か病理的原因があるのではないだ
ろうか。この事件を知って、そんなことを考えてしまった。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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