先生自身の英語トレーニング法
◇小学校英語活動の目標の一つに「外国語の音声やリズムなどに
慣れ親しむとともに日本語との違いを知り言葉の面白さや豊かさ
に気付くこと」がある。Vol.8で英語の発音の要素について触れ
た。今回は先生向けに『英語らしい音』を出すためのトレーニン
グ方法を紹介する。
◇トレーニングの基本はただ一つだ。それは自分の英語を自分の
耳で聞き、モデル音声と同じになるまで練習を繰り返すという方
法だ。原始的だがこれが一番だ。
◇私の若い時には先生の発音に自分の声を重ねて録音ができるダ
ブルトラックカセットレコーダーがあった。とても便利だった。
今は録音機能がついたカセットレコーダーが販売されていない。
自分の声をモデルと比較をすることができればどんなものでも良
い。モデル音声のCDを流しながら、自分の声はICレコーダー
に録音して比較するという方法もある。
◇第一のポイント=腹式呼吸
英語を発音するときには、腹式呼吸法を使う。英語を正しく発音
しようとすると相当の空気の流量が必要になる。だから日本語を
話すように口先だけでは通じる発音は難しい。
◇第二のポイント=鏡の準備
音の違いは「舌」「唇」「歯」などの器官に緊張を与えたり位置
や形を変えたりすることで口腔内の空気の流れを変化させること
による。だから、自分の口の形や舌の位置を確認するために、手
鏡を見るのである。常に視覚や触覚を使って練習することが大切
だ。
◇第三のポイント=見ながら真似る
「音」「速度」「音程」「強弱」をしっかりと真似る。「音」を
正しく出せているかをしっかりと聞き取る。腹式呼吸を意識する。
空気の量も意識する。手鏡を見ながら自分の舌や歯の位置、唇の
などを確認する。口の形や舌の長さなどは個人によって異なる。
だから自分の口や舌を見ながら練習をする必要がある。
原始的な方法だが、先生は生徒がどう発音してよいか分からな
いときに、簡単に解決してやる方法を体得している必要がある。
「"L"は舌を歯茎の裏につけるのよ。」という理論だけでは生徒
は動かない。
◇第四のポイント=録音比較
個々の音がうまく出せるようになったら、強弱・高低を意識して
練習をする。このときに注力するのは、母音である。アクセント
を置くのは母音であるので、その音に力点を置ければ、上手くリ
ズムに乗れるはず。次に一文をモデルと同じ速度とリズムで発音
できるようにする。この辺りから重ね録音をして、モデルと自分
の音や速度、高低などの違いを確認する。自分の耳を信じられな
ければ、音楽の先生など音感豊かな人に聞いてもらう。
◇最終ポイント=シャドーイング
モデルの音の少しだけ後をついていく練習である。かなり大変な
練習だが、慣れると(文を覚えると)ほぼ同時に音を重ねること
ができる。歌の練習(カラオケの練習)と同じ要領だ。
◇おまけ=リスニング能力
シャドーイング(英語を聞くそばから、影のように後から追いか
けて口に出す学習法)に近い段階まできたときに、あなたには、
スピード感とリズム感溢れる英語をすっきりと聞き取る能力がつ
いている。「英語耳」は英語を聞くことだけではなく、自分でそ
の音を出せるようになるときに発達を開始するのである。
◇一見原始的なトレーニングが「型」を作る。一度出来上がった
「型」は一生の宝になるものだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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