松下 幸之助
心配や憂いは新しいものを考え出す一つの転機。
正々堂々とこれに取り組めば新たな道が開けてくる。
◇私たちは、人生の節目節目と言われる時期で、困っていたのではな
いだろうか。
◇私の例で言えば、大学卒業時にまず、大きな挫折をし、人生を棒に
振った(当時は、そう思った)。この時は、二晩泣いた。それから、
アルバイト生活をし、八ヵ月後、就職をして社会人になった。就職し
た3年目に社長と喧嘩をして、転職をせざるを得なくなって、これま
た非常に困った。家族を抱えて途方にくれた。次に新しい職場に入っ
て、なんら自分の経験が役立たないことを知って、これまた困った。
◇こんな風に、人生は、何年かに1回私たちに困った状況を作って、
成長のきっかけを与えてくれる。そして、その困った状態をクリアす
るたびに、人生の節目が多くなっていくのだ。
◇だから、困った状態は、実は自分にとって歓迎することなのだ。困
った状態をどうにかこうにか乗り越えていく時、私たちは、新たな自
分を発見していくことになるからだ。自分自身が、なかなか前に進ま
なくなった時、私たちは、あれこれ思い悩むが、その時こそ、チャン
スだ。全く新しい自分を作り出すことを自分の状況が欲しているから
だ。だからこそ、積極的にその状況に関与していこう。
◇逃げてはダメだ。言い訳をしてもダメだ。せっかくの成長のチャ
ンスを自分で棒に振ってはダメだ。
◇私たちは、困った状態が嫌だ。それはそれでいい。しかし、そうい
う困った状態が自分に降りかかってきたら、チャンス到来とばかり、
堂々とその困った状態を受け入れて、自分の問題として解決するよう
にしよう。その気概だけは、準備しておこう。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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