☆金髪の少女!☆
◇学習塾に勤めている時に、こんな生徒がいた。入塾した日は、その生徒
の髪の毛は、黒くて普通の髪型だった。それが、その次の時には、金髪に
なっていた。当然、少女は、金髪で塾に行くことはいけないことだと知っ
ていたが、なぜかその日は、金髪で塾に来たのだ。
◇驚いたのは、その日の教科担当だ。「なんだ!?この生徒は」と思った
のだろう。彼女を見るなり、「なんだ!その髪の毛は!家に帰って黒くし
て来い!」と怒鳴って、その生徒を帰そうとした。ちょうど、隣の教室で
授業をしていた私は、その騒ぎを聞きつけて、その生徒を預かった。受け
持ちのクラスには、問題演習をさせて、その生徒と話をした。
中土井 :どうしたんだ、その髪の毛?
Aさん :え~?・・・・。
中土井 :この前は、普通の髪の毛の色だったじゃないか。
Aさん :そう。いつもは、この色なんだけど、これじゃまずいと思
ってスプレーで塗っていたんだ。
中土井 :今日は、どうしたの?
Aさん :今日は、スプレーで塗るのが間に合わないから、塾を休む
よりいいかと思って、そのまま来たんだ。
中土井 :偉いじゃん!そうだよ。塾を休むより来た方がいいからな。
でも、B先生は、君を見て驚いて、なめられちゃいけないと思って、叱っ
たんだな。Aさんも驚いただろう?急に叱られて。
Aさん :むかついた。・・・・。
中土井 :そうだよな。でもB先生は、事情を知らないからな。でも、
この髪、ちゃんと染め直して、黒くしなければダメだぞ。君もそう思って
るんだろ?
Aさん :まあ。
中土井 :じゃあ、教室に入ろうよ。B先生に言っておくから。君の
勉強したいって気持ちは分かったよ。次までには、髪の毛黒くして来いよ。
Aさん :わかった。
◇Aさんは、この一件以来、髪の毛を黒して、塾に通い続けた。Aさんは、
何かあると私のところに来て、色々と相談するようになった。時には厳し
く、時には優しくAさんと接したが、Aさんにとっては、私は話の分かる
先生だったのだろう。それは、Aさんの事情を聞いてあげたその日が、き
っかけだったのだ。悪いと思われる状況の中でも良いことはあるのだ。そ
のことを私たちは、汲んであげることだ。そうすれば、関係はきっと以前
よりも良くなるはずだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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