塾経営、塾の起業コンサルタントが語るブログのトップへ戻る
« 2009年04月 || 2009年06月 »

2009年05月30日

■ 「行動の変化を生むもの-その2-」 ■

[前回の内容]

小5から塾に通い始めた我が娘、今まで、「親が勉強をしないさい!」
と言ってもいやいや机に向かっているばかりでしたが、ある日、自分
から宿題を広げ、宿題に取り組んでいたのです。


何が娘の行動を変えたのでしょうか?

[本題]

◇それは、「いつも決められたテキスト」から「決められた量」の明確
な宿題が出されていると言うことです。そして、おそらく家庭での
「宿題のやり方」(ノートの書き方、解答を見るタイミングなど)が
指導されていたことでしょう。


◇「宿題はやらなければならないものだと思っている。」そして、
「やるものが何だかわかっている。」
「やる量もわかっている。」
だから時間が読める。そして、
「やり方がわかっている。」ということが、娘の新たな行動をとらせる
ことになったと感じたわけです。


◇このことは、何も子どもだけに限ったことではないでしょう。大人
の世界でも、新たな行動を生み出すためには、
「やることに意味があると本人が感じ」て、
「やること(やるもの)が明確」で、
「かかる時間も読め」て、
「やり方がわかっている」ことさえあれば、
必ず積極的な行動に結びつくのではないのでしょうか?


◇どかん!と大きな荷物のような仕事を丸投げされたと感じて、かかる
時間も、やり方もわからなければ、なん人もやる気など出てくるわけも
ないでしょう。経験が少ない未熟な対象者であれば尚更です。


◇貴方の周りでスムーズに事を運べていない人をやる気のない人と
ラベルを貼ることは簡単ですが、傍に控えている貴方のサポート次第で、
彼ら彼女らの行動が変わることは十二分に想像つくところです。


私が娘の行動の変化に感じた驚きを次に体験するのは貴方です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私の町では、今週末田植えキャンペーンです。水田に、秋の黄金色を目指
す小さな苗が風に揺れることでしょう。週明けはもう6月。梅雨の季節
です。太陽がいつも以上に貴重に感じる季節がはじまります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2009年05月29日

5月15日号 個別ケアで満足度を高める

◆目次

■巻頭所感
■Pick Up教育ニュース&ポイント                   
■達人の小技:完璧を求めすぎるな                           
■MBA特集:個別ケアで満足度を高める                         
■塾運営成功事例:講習参加率を高める案内文
■誌上セミナーレポート:2007年6月個別指導教室生徒倍増セミナーより  
~講習コマ数提案

「塾経営サクセスネットMBA」138号を皆様にお届けします。

 今号の特集は、「個別ケアで満足度を高める」です。個人に対する
サービスの密着度合いをどのくらい高められるかで、生徒や保護者
の満足度は決定されます。
 特に、昨今の教育事情を考えてみますと、集団の中の多数として
の指導をよしとするよりは、集団の中の自分という個人が指導を受
けるということをよしとする傾向がさらに高まっています。自分が先
生を独占したいという欲求が年々高まっているのです。そういうメン
タリティーを私たちはいち早く行動に移すことです。

 しかし、忘れてはならないのは、教育サービス業だという視点です。
生徒や保護者に迎合するのではなく、指導性を発揮して、生徒・保
護者のニーズを変容させ、最適なサービスを実現することです。今
号では、個人に密着した行動を特集以外でも取り上げていますので、
ぜひ参考にしてください。

 ところで、夏期講習の企画は完成したでしょうか。この夏の仕掛け
をしっかり吟味して、5月25日からは夏期講習に向けての行動をス
タートさせてください。

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

5月1日号 夏期講習設計に向けての分析・調査

◆目次

■巻頭所感
■Pick Up教育ニュース&ポイント                   
■達人の小技:肯定的表現で生徒のやる気アップ!                 
■MBA特集:夏期講習設計に向けての分析・調査                  
■チラシのヒント:「自己満足になるな」
■塾通信のネタ探し:「中学入試頻出の作品・作者(過去3年)」より       

「塾経営サクセスネットMBA」137号を皆様にお届けします。
 
 今号の特集は、「夏期講習設計に向けての分析・調査」です。
コース設計を考える時は、必ず競合他塾のコース設計を比較
検討することです。私どものコンサル業務の下準備で重要なの
は、学習塾のチラシを集めて、毎回毎回コース設計を分解する
ことです。分解して眺めてみると、ここが重要点だなと分かりま
す。ぜひ、早いうちに去年のチラシを引っ張り出して、自塾の夏
期講習設計と比較検討して、今年の夏期講習バージョンを作っ
てください。

 今号から、ささやかながらリニューアルを行ないました。大々的
なリニューアルではありませんが、「チラシのヒント」や「塾通信の
ネタ探し」が、登場しました。より実践的なコーナーの登場です。
これから益々実益に焦点を合わせた内容になってくると思います
ので、皆さん、ご期待ください。

 ゴールデンウィークは、体を休め、ゆっくり夏以降の戦略を練って
ください。今年をどう乗り切るのかが、本当に大切なテーマだと思い
ます。

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表 中土井鉄信

家庭の文化的な環境が、学校での成績に影響を与える!

【記事】本読む親の子優秀 下位はワイドショー ベネッセ調査


 朝日新聞(2009年5/27)より以下抜粋

○「成績上位の子どもの保護者は本をよく読む」「下位の子の親が好むのはテレビのワイドショー」。お茶の水女子大とベネッセ教育研究開発センターが共同で調査したところ、親をハッとさせるこんな結果が出た。保護者の普段の行動と子どもの学力には強い関係性があるという。

○調査は07年11月~08年2月、各地の5年生2952人と保護者2744人に実施。子どもにはベネッセのテストを解いてもらい、保護者には普段の行動などを選択肢から選んでもらった。
 
○国語の成績をみると、上位4分の1の最上位層の保護者の70.6%が「本(漫画や雑誌を除く)を読む」と答えたのに対し、下から4分の1の最下位層は56.9%にとどまり、13.7ポイントの差があった。最上位層では「家には本(漫画や雑誌を除く)がたくさんある」という回答も72.6%あり、最下位層より24.6ポイント高い。「子どもが小さいころ、絵本の読み聞かせをした」も80.9%で、17.9ポイント高かった。
 
○一方、最下位層の親に多いのは「テレビのワイドショーやバラエティー番組をよく見る」「カラオケに行く」など。
 
○しかし、成績下位の子の親が子どもの学習に無関心というわけではない。「ほとんど毎日、子どもに『勉強しなさい』という」という答えは56.9%と、最上位層より5.7ポイント高かった。調査チームは、子どもの成績が思わしくないために小言を言いがちになるのでは、とみている。(中村真理子)

*私からのコメント

◇学校は、文語的な文化を背景に持つところだ。知識は、基本的には、書き言葉の伝達なので、どうしても話し言葉よりも書き言葉に慣れている方が圧倒的に成績が取りやすくなる。子どもが、学校の文化に順応するためには、家庭での文化的なものが、学校文化的なものと共通項が多いほど、いいのだ。今回の記事もそのことを裏付けるものだ。

◇文字情報に慣れている方が、学校では順応しやすい。社会学者のピエール・ブルデューが、文化資本(家庭が持つ文化的な能力や文化財=親の学歴や教育資格、本などの教養に関する物、文化的な習慣行動)が、学校教育に影響を与えると指摘して随分経つが、日本でもやっと広く知られるようになった。親の文化的な習慣が、子どもに影響を与えるのだ。

◇学校は、制度論としてみれば、社会の再生産装置なのだ。親の文化的なレベル(=所得のレベルと相関的な関係にある)を再生産するものが、学校制度だ。親と同じように子どもがなっていくのを制度としての学校が保証するようになっているのだ。今回の調査は、その小さな裏づけとでも言えるものだ。この記事を見て驚いている親御さんは、今からでも遅くはないから、少しは文化的な振る舞いをしてみてはどうだろうか。結果が出るのは、十年ぐらいかかるかもしれないが。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2009年05月28日

小学5年生 Lesson5

連休中にNHKで「ABU未来への航海」という番組を見た。日本の中・高
校生4人を含むアジアの10代、総勢25人がフィリピン諸島で「な
ぜ珊瑚礁が死んだのか」をテーマに集まり、現地の子どもたちや大人
たちとの交流を通して、現実に驚き、理想論とのジレンマに悩み、地
球環境を守るために自分がどう関わるべきかを考えるプロジェクトを
紹介する番組でした。

参加者は最後に自分たちの思いや考え方を絵に描いて全参加者の前で
プレゼンをしていました。英語力はもちろんのこと、プレゼンテーシ
ョン内容がしっかりしたものでした。


その彼らが口をそろえて言っていたのです。

「伝えるためには言葉以上に伝えたいハートが必要だ」と。
こんな言葉に感銘を受けました。

さて、・・・

◇Lesson5のタイトルはI don't like blue.です。
文法としてはLesson4のI like applesからのつながりです。

◇この単元では国際理解として「いろいろな国の衣装を知ろう」とい
うテーマがあります。英語ノートでは幾度となくこの国際理解が繰り
返されます。そのたびに世界地図を持ち出すことで、世界に目を向け
ましょう。


◇しかし、ある特定の国々だけが紹介されるのでは興味を失います。
また、「日本では和服(kinomo)を着ます。」などと言っても児童の
生活面では現実とかけ離れていますので、無理に英語活動で指導をす
る必要はないのではないかと思います。

≪主な語彙≫
色と衣装関連の語彙

≪表現≫
I like ~. Do you have ~?
Yes, I do. No, I don't. I don't like ~.

≪ステップ1:語彙≫
衣装と色というのであれば、型通りに指導する以外に「歌」を利用す
る方法があります。児童英語では歌はとても大切な材料です。歌の効
果に関してはやがて触れますが、ここではWho is wearing green?
というタイトルを紹介しておきます

。これを利用すれば、衣装と色はおよそカバーができるので、これが
最も良いでしょう。

≪ステップ2:表現とアクティビティ≫

英語ノートではshopping gameをしながら表現を覚えるようになって
います。これもリアリティを求めることが大切ですから、お店を作り
ましょう。

イラストや絵カードでお店の商品を陳列してください。
(本物は無理としてもおもちゃの衣装などあれば尚良しです。)

◇ショッピングに必要な表現
Hello. Can (May) I help you? …いらっしゃいませ。何かお探しですか?
Can (May) I try it on? …試着しても良いですか?
Sure. Of course. Certainly. …もちろんです。
Come this way. This way, please. …こちらへどうぞ。
Here you are. Here it is. …はい、どうぞ。(商品などを渡すとき)
などを盛り込んで面白くしてください。

◇買い物表現自体は難しくありません。値段を決めたり、模擬貨幣を作っ
たりの準備をしてください。せっかくShopping gameをやるのならば、極
力リアルにやってください。リアリティはキーワードです。

次回は6年生のLesson 6です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2009年05月27日

「思いと願い」(その3)

○前回のあらすじ

僕は、生徒たちに「優しくなってほしい」、「僕よりも賢くなってほしい・
いろんなことを知ってほしい」と思いながら授業を行っていた。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

普段、多くは語らないけれども、先生ごとに、いろんな思いを抱えて生徒
を指導していたんだなぁ、と感じることがあった。


先日は、I先生からこんな話を聞いた。


I先生は、若い頃、大病を患い、手術・入院を余儀なくされた。それから
数十年経った今、全く健康そのものなのだが、それでも、年に数回、通院
なさっているというから「100%完治」ということではないのだろう。


そんなI先生、冗談交じりに、生徒たちによく言っていたそうだ。


「将来大きくなったら、誰かお医者さんになって、先生の病気を治してく
れよ」と。


そして。


「医者にはなれなかったけれど、薬剤師になったよ、先生!」。


I先生は教え子から、こんな報告をもらった。「先生の病気を治して」と
いう言葉を覚えていたのだ。


必ずそのうち、医者になる生徒がいるはずだ。いや、もしかしたら、もう
いるのかもしれない。


I先生の「お医者さんになって」という話を聞いて、同じように生徒たち
に「お医者さんになってください」と語った先生を思い出した。


彼は、その言葉を涙を流しながら言ったのだ。


○続く。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2009年05月26日

☆やる気の出る叱り方!☆

◇学校の先生と会議をもっていた時に、「やる気の出る叱り方を教え
てください」と不意に言われて、はたと気がついた。そうだ、まだこ
のメルマガで取り上げてない!と。そこで、今回は、やる気の出る叱
り方について書こうと思う。


◇子どもが小さい時の叱り方と小学校の高学年(10歳ぐらい)以降
の叱り方は、大部違う。子どもが小さい時は、諭すだけではダメで、
ピシャリと叱ることも、怒鳴りつけることも大切なことだ。比重で言
えば、後者がメインで、だんだん前者に移行していくようになる。子
どもが成長してくると、叱ることは、教える要素よりも気付かせる要
素が大きくなる。叱って教えるのが、小さい頃だとすれば、叱って気
付かせるのは、小学校の高学年以降からだ。今回は、叱って気付かせ
る方法を考えたい。

◇学校で、問題を起こして家に帰ってきた場合。
この場合は、多分子ども自身が十分反省している可能性があるから、
問題自体に直接触れずに、子どもから言わせるようにする。

 親A:なんであんな問題を起こしたんだ!

 親B:今日一日をやり直すとすれば、何をやり直したい?

◇親Aは、問題を起こした理由を聞いているが、そのコノテーション
(含意)は、怒りだ。それに対して、親Bは、子ども自身に振り返ら
せて、反省を促している。

◇親との約束を守らなかった場合。
毎回毎回約束を守らない場合とたまに約束を守らない場合があるが、
ここでは、たまに約束を守らない場合(毎回毎回約束を守らない場合
には、約束の内容にも問題があるかもしれないので)。

 親A:何かあったの?珍しいじゃない?

 親B:どうして約束が守れないの?

◇親Aは、約束を守らないこと自体に焦点を当てているというよりも、
その守れなかった原因に焦点を当て、守れないことが珍しいことだと
承認しているが、親Bは、約束を守らなかったこと自体に焦点を当て
て、守れなかったことを責めている。

◇叱るということは、実は褒める以上に難しい。特に子どもと親の関係
にどっぷり浸かってしまうとなかなか上手く叱れないものだ。ちょっと
した距離を取ることだ。叱ろうと思ったら、10秒数えてから叱ってみ
よう。そして、叱ることを成長段階に応じて、意味を変えることだ。叱
って教えるから、叱って気付かせる、そして諭すという風に変化させて
いこう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2009年05月24日

5月24日大阪会場中止のお知らせ

●インフルエンザの感染被害を予防するため、5月24日(日曜日)大阪会場で予定しておりました弊社主催セミナー「生徒が集まるチラシの作り方」の開催を中止することとなりました。

すでに、お申し込みくださった受講者の皆様、また関係者各位には多大なるご迷惑をおかけしますが、何卒、ご理解を賜れますようお願い申し上げます。

なお、東京会場、名古屋会場、福岡会場は予定通りの開催となります。

2009年05月23日

■ 「行動の変化を生むもの-その1-」 ■

◇私事ですが、小5になる娘がこの春から近くの学習塾に通うようにな
りました。

◇家内も仕事をしているので、勉強を見ることもままならず、と言って
小5の娘が自ら時間を決めて勉強することなど考えられないことからの
決断でした。

◇もう数年前から家内は、娘の学習状況を心配して、塾に通わせたいと
思っていたのですが娘が行きたがらないことと、私が行きたがらない者
を無理やり通わせることにいい顔しなかったので、今年まで先送りして
いました。

◇小5を迎えるにあたって、学習習慣が身につく環境を作ることも親の
責任かなと私も観念し、それを娘も察したのか、あっさりと通塾が決ま
りました。

◇まずは、嫌がらずに通ってくれるだけでホッとしていたのですが、
1ヶ月も経たぬうちに驚くことが起きたのです。

◇ある日の夜「宿題をやろう!」と居間で娘が口走り、娘によって私が
視ていたテレビが消されました。テーブルの上には算数のテキストと
ノートが広げられ、もくもくと宿題をはじめたのです。

◇家内と二人で、「すごいね!」「勉強が楽しくなったのかな!?」
なんていっていると、
娘:「別に好きでやっているわけじゃない。宿題だから・・・塾の先生
5ページも宿題だすんだよ。ひどいでしょう。」
私:「今、何ページ終わったの?」
娘:「4ページ。」
私:「もう4ページも終わったの?あと1ページだけじゃん。
すごい。」なんて会話をしながら、1時間ほどで仕上げていま
した。

◇長年、学校や塾の仕事に携わってきた私にとっても、娘の変化は新鮮
な驚きでした。

◇何が娘を変えたのか・・・?
勿論、いろいろな要素があるでしょうが、一つ再発見したことがあります。

それは・・・

[次回に続く]

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先日、ある団体に呼ばれて、3回パックのコーチング研修の第一回をお伝
えしてきました。公共施設の隣の部屋では、他の団体がやはりコーチング
研修を開いていました。コーチング花盛りといったところでしょうか。

コーチング研修のご要望があれば、私は何処にでも伺います。関心がある
方、団体の方、是非お気軽にお問い合わせください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

事故死か自殺かの問題ではない!

【記事】中2飛び降り、家族に知らせず事故死を「自殺」に修正


 朝日新聞(2009年5/14)より以下抜粋

○長崎市の市立中学校で男子生徒が校舎から飛び降り自殺したことをめぐり、当初は「転落死」と処理した市教委が、後に「自殺」と修正していたことがわかった。家族は再三にわたって「自殺」としての認定を求めていたが、市教委は修正したことを家族に報告、説明しなかった。

○死亡したのは中学2年の安達雄大君(当時14)。04年3月10日、校内でたばこ所持を教師に見つかり、指導を受けた直後に校舎4階から飛び降りた。市教委は指導と飛び降りの因果関係はないとして、「転落事故死」とする事故報告書を県教委に提出した。
○市教委はまた、文部科学省が同年実施した児童・生徒の問題行動調査には事案そのものを報告しなかった。「県教委から渡された調査項目に『自殺』がなかった」と説明している。
○安達君の父敏昭さん(47)と母の和美さん(47)は05年9月、報告書を「自殺」に修正するよう要望したが、市教委は「事故報告書は事後に変更する書類ではない」として拒否。両親は06年8月「自殺は行きすぎた生徒指導が原因」として、市に損害賠償を求めて提訴。長崎地裁は08年6月「自殺の予見は困難」として市側の過失を認めなかったが、自殺の原因を「不適切な指導」と判断した。
○一方、市教委は07年1月、文科省が実施した全国調査では「自殺の項目があった」として安達君の事案を「自殺」と報告した。しかし、両親には「係争中だから」として修正を説明しなかった。
○両親は08年10月、03年度の長崎県の公立中学生の自殺者数が「0」から「1」に修正されたことを知り、市教委に確認。市教委は修正の事実を認めた。
○母の和美さんは「何も知らされなかったのはおかしい。係争中だからこそ、修正を言って欲しかった。裁判の結果を受けて、自殺の原因が教師の叱責(しっせき)によるものということを認めるよう、市教委に求めたい」と話した。

*私からのコメント

◇今回のような事件を云々するのは、非常に難しい。自殺の直接原因が、教師の「不適切な指導」なのか、そうではないのかを新聞記事では明確には分からないからだ。だから、今回取り上げるのは、教師の指導の問題ということではなく、教育委員会と保護者の関係についてのことだ。

◇この記事のような事件は、全国で数多く起こっているし、これからも数多く起こるだろう。教師の指導を生徒がどう受け止めるかが、昨今は想定不可能な場合があるし、ガラスのようなプライドを持っている生徒を厳しく指導していけば、それなりのリスクが発生する。だから、教師は指導が非常にやりにくくなっていることも事実だろう。そういう中で、今回のようなことになれば、事故死(教師の指導は適切だった)なのか自殺(教師の指導が不適切だった)なのかで、教育委員会(学校)側と保護者が裁判で争うことも出てくる。今回の記事は、まさにそういうものだ。

◇この記事の中で、私たちが考えなければならないのは、学校で生徒が死んでしまったという事実だ。この事実を教育委員会(学校)側は、もっと重く考えるべきだ。たとえ、その生徒の指導を受け持った教師に不利益になることでも、教育委員会(学校)側は、事実を保護者と共有することだ。子どもを失った親の悲しみに対して教育委員会(学校)側は、誠意をもって、臨むことだ。裁判は裁判として争うのは致し方ないことだろうが、その学校の保護者として教育委員会(学校)側は、対応することだ。今回の記事からは、教育委員会の不誠実さしか伝わってこない。子どもを失った親の悲しみに対してもう少し、教育委員会(学校)側は、配慮するべきだったと思う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

小学6年生 Lesson5

6年生内容がLesson5になりました。半分を通過したことになります。夏休み前までにLesson9まで一通り触れたいと考えていましたから、ペース通りです。皆さまに励まされてのおかげです。

◇Lesson5のタイトルはTurn right.(道案内をしよう)です。

≪主な語彙≫
街にある建物などです。
(park, bookstore, school, department store, flower shop, fire stationなど)
児童英語にとって大切なことは身近にあるものを使うことです。この単元で取り上げる語彙は各地の状況によって違うことを前提にしましょう。英語ノートの語彙は一例です。地域の特徴を出してください。

≪表現≫
go, turn, stopなどの動詞とright, left, straight などの組み合わせ。 on, next to, in front of, between~and~, across fromなど前置詞を利用した表現。

≪留意点≫
アクティビティでは行動と英語が一致するようにしましょう。室内で実施する場合でも机の上にイラストを置いたりしてバーチャルな街(地形)を作ります。

≪ステップ1:語彙指導≫
What’s this? でイラストを示し、答えを聞き出す方法が1つ。What do you call this in English?という表現を利用するのが2つ目の方法。そして、How do you say “コンビニ”in English?と言うように、日本語の表現を英語で聞いてみるのが3つ目の方法です。

どれを用いても、児童が答えるか教えてもらい発音練習をして暗記するだけでは面白くありません。

先生:What’s this?
児童:????「スーパー」
先生:Yes. “スーパー is the supermarket in English.
Let’s say “the supermarket””
児童:“SUPERMARKET.”
先生:Then, what’s next? What do you call this in English?
児童:??? 「パン屋さん」
先生:Say, “How do you say パン屋さん in English? ”
児童:How do you say “パン屋さん”in English?

≪ステップ2:表現指導≫
地図上や机で作った街で、Where’s the bakery? などとたずねると、児童が指だけ指す場合がありますね。言葉を知らないのでその都度指導をします。 It’s there. It’s over there. と指で示しながら表現を指導します。まずは、それだけで街を歩いてみましょう。

先生:Where’s the post office?
児童:It’s there.
先生:Where’s the fire station?
児童:It’s over there.
このときに、わざと違うイラストカードを取り上げて、聞き返すことも必要です。幾度かWhere とThereを繰り返して定着を見てから、次にステップアップをします。
先生:Where’s the gas station?
児童:It’s over there.
先生:Ah, it’s next to the hospital.
と、行動でnext to を表しながら表現を伝えます。

全体を通して大切なことは、擬似とは言え、教室に実際の街を作ってみることと、そこを現実に児童を引き連れて(グループに分けても良い)、歩き回りながら表現指導をすることです。

≪ステップ3:発展≫
Show and Tell
自分の家から学校(またはその逆)の地図をペーパーに描かせて、それを使って、自分の家への道をみんなに伝えます。プレゼンテーションの良い練習になります。

Lesson5は様々な応用ができる単元だと思います。

次回は5年生のLesson 5です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「思いと願い」(その2)

○前回のあらすじ

僕は、漠然と「みんな優しい人間になってほしいなぁ」と思いながら指導
していた。みんなが優しい大人になって、優しさを世界に振り撒いてほし
いなぁ、そうすれば世界平和も訪れるかもしれないなぁ、と。


それから、「優しくなってほしい」という願いのほかに、もう一つあって、
それを思いながら、国語という教科を教えていた。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

「もっと早く知ってればなぁ」と思うことが多々ある。まぁ、そんなことは
誰にでもあるのだろうと思う。そんなことをいくら考えてみても、知らずに
ここまで生きてきたのだからしょうがないし、知ってから何をするかが重要
だとも頭では分かっている。


しかし、超ど田舎で高校生活を終え、大学で上京したときのショックがあま
りにも大きかったせいか、「自分は遅れている」、「何も知らない」というコン
プレックスが、いまだに払拭できずにいる。「オレはなんにも知らない馬鹿者
だ」と。


さて、国語の授業である。


いろんなものを扱える教科が国語だと思う。いわゆる読解の単元は、小説、
論説、随筆、韻文なのだが、それぞれの文章の内容は多種多様だ。


地球環境や文明社会の話もあれば、筆者の子供時代の話や江戸時代の話もあ
る。戦争の悲劇や恋愛だって扱う。


受験勉強を通して、人間について、自分について、社会について、世界につ
いて、さまざま考える機会が国語にはあると僕は思う。


だから、いろんなことを教えたいと思っていた。


「例えば、僕が20歳になって知ったことを、彼らが18歳で知ることができ
たのなら、二年分彼らは僕より成長できる」。そんなことを意識して。


「今すぐには分からなくてもいいけど、20歳ぐらいになって、君たちがふと
気付いてくれたらいいなぁ」なんてことをよく言っていたし、大人になって、
「あぁ、あのとき塾の先生が言ってたことって、このことか!」なんて思い
だしてくれたら幸せだなぁと思っていた。


まぁ、全て、僕の自己満足にすぎないんだけれども。


○続く。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
    ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

2009年05月19日

☆学校の定期テストで高得点を取る方法!☆

◇中学校へ進学すると、中間テストや期末テストが子ども達の悩みの種になる。特に、中学1年生の定期テストは、初めてのテストでドキドキだ。そんな彼ら・彼女らにお母さんから、テストに対するアドバイスをしてあげてほしい。昔、お母さんもやって効果のあった方法として。今回は、定期テストで、高得点を取る方法を伝授したい。

◇学校のノートを整理する。
 1.学校の授業をしっかりノートにとること。(学校での授業姿勢もよくなる)
 2.学校の授業での先生の説明をしっかり聞くこと。(同上)

◇教科書を覚える。
 1.英語は、本文を書いて覚えること。訳も覚えてしまうこと。
 2.数学は、教科書の例題も含めて、やりながら覚えること。
 3.理科社会は、重要語句を書いて覚えること。
4.国語は、作者を漢字で書けるようにし、新出漢字は、書いて覚えること。

◇学校で使用しているワークや問題集を必ずやる。
 1.試験範囲の問題は、すべてやって、間違った問題をやり直すこと。
 2.学校でやった問題は、解けるまで何回も解くこと。

◇試験前の3週間前から上記の勉強に取り組む。

◇以上の勉強方法を子どもに教えて、暗記物は、お母さんが小テストを作ってチェックしてみたらどうだろうか。ただし、出来なくても叱らないことだ。この小テストは、出来ないところの発見なのだ。そう思って、じっと我慢しながら、テスト勉強をサポートしてあげてほしい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ 「やる気の芽」 ■


◇やる気を引き出す方法は今の社会、学校、家庭の大きな関心ごとです。

◇ところで、上司、親、教師が部下や子どものやる気を引き出したいと
思う気持ちの中に、最近、部下や子どもを自分の期待通り動かしたいと
いう気持ちがあるのではないかと感じています。

◇そして、その思いが対象者のやる気を引き出すことを更に難しくして
いるのではないかと最近感じています。

よくセミナーでお話をする会話例があります。

親:「何にでもやる気を持って取り組まなきゃだめよ。勉強でもスポー
ツでもいいわよ。貴方が一番一生懸命やりたいことは何。」
子:「ゲーム!」
親:「そんな遊びじゃなくて、勉強とかスポーツとかよ。イチローみた
いになりたいと思うわないの?」
子:「別に・・・。」
親:「なんてあなたはやる気のない子なの!?」

◇この子はやる気のない子なのでしょうか・・・?
この後、親の望むようなやる気は出てくるのでしょうか・・・?


◇上司、親、教師は、もしかしたらご自身の枠組みの中で、部下や子
どもが意欲的に取り組むことをやる気があるといい、それ以外で熱中
していることにはやる気があるとは認めていないかもしれません。

◇せいぜい、「そんなことばかり夢中にならずに本業もやってもらい
たいもんだな~。」なんて皮肉をいう位のところでしょうか。

◇どんなことでも夢中になれるものがあることはすばらしいことです。
勿論、ゲームをやらせろとか、業績に関係のないことを見逃せと言っ
ているわけではありません。

◇夢中になれることの中には、その人が夢中になれる要素が詰まって
いるのです。

◇コーチングを使って、やる気を引き出そうとしている皆さんは、部下
やお子さんの夢中になっていることを探って、まずは受容してみましょ
う。

◇必ずや、その中に建設的な行動に結びつく、やる気の芽があるはず
です。
「あなたが大切にしている人が夢中になっていることは何でしょう?」

「その人のやる気にスイッチを入れているエッセンスは何でしょうか?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今月末から、学習塾の先生方向けに、「生徒・保護者対応セミナー」を
開催します。生徒のやる気を引き出し、自立心を育む教師の対応や信頼を
得るための保護者の対応についてワークショップを通じて学びます。
皆様のご参加をお待ちしています。

2009年05月15日

私立学校を予備校化しないために。

【記事】「滞納者は卒業不可」 私立高7割が方針 私教連調査


 朝日新聞(2009年5/1)より以下抜粋

○全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)が、組合員がいる全国の私立高校に調査したところ、学費を納めない限り卒業させない方針の学校が7割近くあることが30日わかった。こうした学校は「卒業証書を渡さない」「進路に必要な卒業証明書を発行しない」といった姿勢で臨んでいるという。


 
○学校教育法施行規則は「校長が全課程を修了したと認めた者には卒業証書を授与しなければならない」と定めており、文部科学省は「修了しているのに学費滞納だけを理由に卒業証書を出さないのは法令に違反する」と指摘する。ただし、罰則はなく、同省は「最善の配慮と対応を求めたい」としている。
 
○全国私教連によると、調査は3月末、組合員が勤務する580校(全私立高の44%)に実施。学費未納と卒業認定の関係についての質問には229校が回答した。
 
○それによると、「卒業式には出席させ、学費納入後に証書を渡す」が77校、「式に出席させず、納入後に証書を渡す」が69校。さらに厳しく「除籍する」「留年させる」という学校も6校ずつあり、学費未納を解決しない限り卒業させないという学校は合わせて158校、約69%に及んだ。卒業を認め、学費は後払いでよいとする回答は42校(18.3%)にとどまった。
 
○こうした状況に対し、全国私教連は「多くの学校が私学助成の抑制や削減で厳しい状況に直面している。公的な授業料助成が抜本的に拡充されることが必要だ」という見解だ。久保田武・日本教育大学院大特任教授(学校経営論)は「本当に払えない生徒を救う手だては必要だ。寄付を募って学費貸与の基金を設けるなどの努力を学校側に求めたい」と話す。(上野創、宮本茂頼)

*私からのコメント

◇私も私立学校のコンサルタントをしているから、この授業料の未納に関してはよく分かる。しかし、卒業認定を授業料の未納だからと言って一律に出さないのは、どうだろうか。授業料の未納には、少なくても二種の理由がある。一つは、経済上どうしても難しいもの。もう一つは、学校なのだから多少は大目に見てくれるだろうという親の甘え。私としては、授業料の未納の理由によって、卒業認定を出す出さないを決定した方がよいと思う。そして、経済上の問題で、授業料の未納が発生してしまうのであれば、学校と地方公共団体の間で貸付制度を作って、運用すればよいのではないだろうか。生徒や保護者は、公的機関から授業料を借りて学校側に払い、卒業後公的機関に返済するという制度を作ることだ。

◇こういうことをしないと、私立学校は、どんどんサービス業になっていって、教育サービス業の本質から外れていかざるを得ないような状況になってしまうだろう。そうなれば、日本の教育が、危なくなるのは必定だ。公立学校と私立学校が、日本の教育を担っているのだ。ぜひ、文科省はじめ、地方公共団体は、私立学校を自由経済市場の荒波にホッポリ出さないでほしいと思う。学校が、予備校化してしまうだけだから。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

小学5年生 Lesson4

5月も中旬になりました。クラスのあちらこちらから、「私は先生みたい
に英語が話せるようになりたい」、「先生って素敵」、「先生、格好良い
よね」という声が沸き起こるエネルギッシュな活動が進んでいると思いま
す。わたしも微力ながら、このメールマガジンを通して支援をしていきた
いと思います。

◇Lesson4のタイトルはI like apples.です。自己紹介の一環として存在
している単元ですから、最後は発表で締めくくる形になります。

◇英語ノートには「発表」させるアクティビティが豊富にあります。これ
は学習目標ですから、当然このようになっているのでしょうが、「発表」
は実は相当に大変なことです。皆の前で一言でも英語で発表できるという
気持ち作りからスタートをしなければいけませんので、英語で発表できた
こと自体を高く評価することから始めましょう。そして発表を聞いている
他の児童たちの「聞く姿勢」と「ほめる姿勢」も大切な要素として指導の
内容に盛り込みましょう。

≪主な語彙≫
食べ物・飲み物(banana, ice cream, strawberry,
apple, milk, juiceなど)
スポーツ(soccer, basketball, swimming, skiing など)

≪表現≫
I like ~. Do you like ~? Yes, I do. No, I don't.

≪留意点≫
前回の6年生の単元と同様に、英語音と日本語音との明確な違いを指導す
ることをキーポイントにしましょう。

≪ステップ1:音指導≫
前号を参照してください。教師の動きが最大のポイントです。音の指導は
楽しく進めることです。自分の体験で言いますと相当な運動量になります。
その分児童が楽しく音を体得してくれれば良いのです。


≪ステップ2:表現指導≫
教師:This is sushi.(すしの絵カードを示して) I like sushi.
すしの絵カードを黒板に貼って、それに大きな○をつけるか、ハートマー
クを2つ3つつける。スマイルマークを書いても良いです。もちろん教師
自身がスマイルいっぱいの顔をします。

This is steak. (ステーキの絵カードを示して)
I like steak. (同様にします)


児童:Yes.
教師:Can you swim?(ジャスチャーをつけて)
(格好良く泳ぐ真似をして)I can swim.
(イルカの絵を見せて)A dolphin can swim.
(鯨の絵を見せて) A whale can swim.
(児童に)Can you swim?  Yes? No? という問いかけを繰り返す。

◇児童同士で、自分が何を聞いてどう答えればよいかがはっきりするまで、
教師から生徒への質問を繰り返したり、伝言ゲームをしたりして表現の定
着をします。

◇高学年生の中には確信がもてないと行動できない児童が少なくありませ
ん。ですから、定着するまで、問いかけやアクティビティを通して、児童
が行動をしているときの動きや言葉に込められている信号をキャッチする
ことにも心を配りたいものです。


次回は6年生のLesson 5です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「思いと願い」(その1)

「将来、○○(な)大人になってもらいたい」。


お子さんをお持ちの方であれば、多かれ少なかれ、○○に自分の希望や期
待を込めて、お子さんの成長を願っていらっしゃることだろう。


例えば、○○には、優しい、立派な、自分の意見が言える、などの性格的
なもの、自分のような、イチローのような、坂本龍一のような、など、誰
かを象徴とするもの、そして、国際的な、人の上に立つ、スポーツ選手に、
政治家に、学者に、など地位や立場、具体的な職業が入ることと思う。


あなたはどうだろうか。お子さんがいらっしゃるなら、もし、自分に子供
が生まれたら、どんな大人になってもらいたいだろうか。


さて、学校であれ、塾であれ、教師も、同じような気持ちを持っているだ
ろう。この場合は、自分の子供ということではなく、「生徒たち」に対し
て、である。


僕は、漠然と「みんな優しい人間になってほしいなぁ」と思いながら指導
していた。みんなが優しい大人になって、優しさを世界に振り撒いてほし
いなぁ、そうすれば世界平和も訪れるかもしれないなぁ、と。かなり滑稽
だけど、ちょっと本気でそう思っていた(笑)。


ただ「人に優しくしろよ!」なんて強要したところで、優しい人間になれ
るとは思わなかったので、教師対生徒、大人対子供、という構図ではなく、
なるべく「人対人」として接するように心掛けた。


といっても、たいしたことではなく、認めるところは「すごいね!」と認
め、僕が間違っていたら「ごめんなさい」を言い、そして、感謝すべきと
ころで「ありがとう」を言うようにしただけ、それだけだ。


それから、「優しくなってほしい」という願いのほかに、もう一つあって、
それを思いながら、国語という教科を教えていた。


○続く。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
    ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

2009年05月12日

☆生きる力は、形から!☆

◇よく「自分のことは自分で!」ということが言われるが、それは、先ず
自分のことを自分で出来るようにしてからの話だ。それでは、自分のこと
を自分で出来るようになるためには、どうすればよいのか。それは、子ど
もに形を教えて、それを実行させることだ。たとえば、挨拶の仕方を教え
る。掃除の仕方を教える。本の読み方を教える。机の上の整理を教える。
等々、様々なことを教えることだ。そして、それを実行させ、修正点を指
摘して、形が身につくまで徹底することだ。


◇形は別の言い方をすれば、スキルだから、スキルを学んで、それを実行
できるようになれば、自分で考えてやれるようになる。自分のことは自分
でするというのは、やる気と同じで、スキルがないところでは、なかなか出
来ないのだ。

お母さん:今日は、部屋の掃除の仕方を教えることにするわ!
   A君 :え~・・・。いいよ!
  お母さん:お母さんも一緒にあなたの部屋を掃除するから、大丈夫よ!
   A君 :え~・・。どうして、今日なの!?
  お母さん:A君の部屋を綺麗にしたくて。A君が、自分の部屋の掃除の
仕方が分かれば、後は自分で出来るでしょ。だからお母さん
が素晴らしい掃除の仕方を教えてあげようと思って。
   A君 :どうしても、僕に掃除の仕方を教えたいの?
  お母さん:そうね。どうしても掃除の仕方を知っておいて欲しいのよ。
   A君 :じゃあ、仕方がないか。
  お母さん:じゃあ、行くわよ。先ずは下に落ちているもので、いらない
ものといる物に分けましょう。次に・・・・・。
  

◇子どもに自律=自立的な行動を取って欲しいと思えば、先ずはそのやり方
を徹底して教えよう。1回教えてそれで終わりというものではない。何回も
繰り返して教えることだ。子育ては、長い旅だ。じっくり行って欲しい。

2009年05月11日

■ 「チャンス到来」 ■

◇先日、うつ病に関するセミナーに参加して感じたことがあります。
うつ病にかかってしまった人は、何とか元の元気な生活を取り戻そうと
します。


◇しかし、ここに落とし穴があるというのです。ある程度、回復したか
に見えた状態で、元の環境に復帰すると、同じ不調が繰り返し起きる
ことがよくあるというのです。


◇私が二十歳の頃、消化器の病で入院している時、夜中にふと目を覚ま
すと、胃潰瘍で入院している方がバリバリおせんべいを食べている光景
を目にしました。

◇私と目があうと、「病院食だけではお腹がすいてね・・・」と、その方
は言っていました。

◇食べたいものが食べれるようになるまでに回復したことは、喜ばしい
ことですが、もしかしたら、この食に対する習慣が病を引き寄せたので
はないかと、感じたものです。

◇病は気からとよく言われます。以前は気持ちの問題と捉えていたので
すが、気というのは、気質という言葉があるように、性格とか風習、習
慣を表していると考えると、病はその人の習慣、習性から生まれるもの
だといっているのかもしれません。


◇もしかしたら、今、目の前に起きている問題は、輝かしく見える
過去の産物とも考えられのではないかということです。ですから、
問題が解消したからいって、過去と同じ生活をしていると、再度、
時限爆弾のスイッチを自ら入れているようなものかも知れません。

◇よく事故にあう人は運が悪いのかもしれませんが、もしかしたら
何か習慣が事故を引き寄せているのかもしれません。

◇幸せが向こうからやってくるような人は、単に幸運なだけでなく、
その人の習慣がそうさせているのかもしれません。

◇問題や悩みを感じたときにこそ、幸運の習慣を手に入れるチャンス
なのかも知れません。

◇その時こそ、今までとは違う小さな何かを始めてみませんか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
連休中ETCを使わず、お泊りもせず、家の掃除を家族とし、子どもたち
と野球観戦に出かけ、買い物をしただけなのに、父として有意義な楽しい
日々を過ごすことができました。

あなたの連休はいかがでしたか?

2009年05月08日

指導の効果は、生徒のモチベーションによって左右する!

【記事】導入進む「習熟度別少人数授業」 きめ細かな指導探る


 朝日新聞(2009年4/27)より以下抜粋

○部分実施も含めると、小学校の85%、中学校でも74%(07
年度)で導入されている「習熟度別少人数授業」。昔ながらの一
斉授業ではなく、きめ細かく対応するために子どもの理解度でグ
ループ分けして教えるやり方だが、導入しさえすれば効果が出る
というわけではないことが、文部科学省の調査から浮かび上がっ
た。効果が出るやり方とは。習熟度別以外の方法はどうなのか。
学校現場では試行錯誤が続く。


■的を絞ってベテランが調整役に

○東京都八王子市立弐分方(にぶかた)小学校は4~6年の算数
で、2クラスある各学年を「根気」「本気」「元気」の3グルー
プに分けて習熟度別授業をする。ただ、すべての授業ではなく、
最も多い6年生でも全体の半分程度にとどめる。

○同小では3年前、6年の算数はすべて習熟度別で実施していた。
その結果、上位層は伸びたが、固定しがちな下位層は意欲が薄れ、
授業が成り立たない心配も出たという。そこで、習熟度に関係な
い「均等割り」を導入したり、同じ単元でも一斉授業を取り交ぜ
たりして模索した。

○同校で習熟度別の効果が最も出ているのは計算だという。少数
や分数のかけ算、割り算などでつまずく子どもは多く、差もつき
やすい。わからない子には復習も含めて丁寧に説明し、できる
子には発展的な問題を解かせる。

○一方、図形の面積などの学習では、逆に習熟度別をとらない方
が有効だという。みんなで考えを出し合う中で苦手な子から思わ
ぬ発想が飛び出すこともあり、クラス全体で考えが深まるという。

○福島幸子校長は「習熟度別授業をいかすにはコーディネーター
役が欠かせない」と言う。同校では、担任を持たずに習熟度別を
含む少人数授業を専門とするベテラン教員を置く。クラス担任と
事前に詳しく打ち合わせ、グループに応じた教材開発にも取り組
む。

○加藤幸次・上智大名誉教授(学校教育)は「学級崩壊などが起
こるなか、一斉授業だけで対応するのは無理で、個に応じた教育
が必要だ」と言う。だが、ただやみくもに採り入れるだけでは下
位層の子どもの劣等感を生み、長期的には全体の学力が下がると
指摘。つまずきやすいポイントに絞って徹底的に取り組むべきだ
と強調する。

○また、同名誉教授は「習熟度とは別の観点からの少人数授業も
加味するべきだ」と言う。例えば、あるグループは映像を使い、
別のグループは子ども同士で教え合う。子どもの適性や関心に沿
ったグループ分けが効果的だという。(宮本茂頼)

■小学校の正答率、明確な関係読み取れず

○文部科学省が、08年4月に実施した2回目の全国学力調査の
結果を習熟度別指導とクロスさせた分析を公表したのは先月末。
文科省は、「中学では正答率アップの効果が見られ、全体として
効果的だとわかった」というが、小学校では個々の問題や地域に
よってまちまちだ。

○分析では、算数・数学の成績が下から4分の1の層について
「4分の3以上の授業で習熟度別少人数指導を受けた」グループ
と「習熟度別指導を全く受けていない」グループを取り出し、一
部の計算問題や文章題の正答率を比べた。

○小学校では、習熟度別の子どもの方が、そうでない子どもより
正答率が1ポイント以上高い問題が14問中5問あった。中学校
では20問中4問だった。だが、差は最大でも3ポイントで、受
けていない子の方が正答率が1ポイント以上高い問題も小学校で
は3問あった。単純に見える計算問題でも、習熟度別の効果の表
れはまちまちだ。

○小学校の結果を都道府県別にみると、実施校の方が正答率が1
ポイント以上高い県が10ある一方で、非実施校の方が1ポイン
ト以上高い県も5ある。それ以外は差がほとんどない。

○93~05年度まで、文科省は習熟度別指導に取り組む学校に
教師を加配して支援してきた。学習指導要領の解説書では優越感
や劣等感が生じることがないように注意し、グループが長期化、
固定化して意欲を低下させないように留意するよう求めている。
(葉山梢、上野創)


*私からのコメント

◇習熟度別少人数制は、学習塾の代名詞のようなものだが、進学
塾になればなるほど、この習熟度別少人数制は、上位クラスのた
めのもので、下位クラスのためのものではない。


◇たとえば、進学塾で、6年生が100人いたとすれば、最上位
クラスは選び抜かれた生徒20人、上位クラスは25人、中位ク
ラスは25人、下位クラスは30人という具合で分けられる。こ
ういうクラス分けを進学塾は、定期的にやっていくのだ。それは、
生徒のモチベーションにかかわることだからだ。


◇一般的なクラス分けの効果を言うと次のようになる。最上位ク
ラスに選ばれた生徒は、まさに選別されたことをモチベーション
の源泉にする。上位クラスは、次は最上位クラスに入ろうと敗者
復活戦を誓ってモチベーションの源泉にする。中位クラスからは、
下位クラスに落ちないことをモチベーションの源泉にするように
なるが、下位クラスは、モチベーションの源泉を探しにくくなっ
てしまうのだ。


◇習熟度別少人数制と言うと、生徒の学力レベルに合わせた指導
が効果的だから行なっていると思われているが、進学塾では、そ
のことが主眼ではないのだ。


◇モチベーションの源泉に使っているのと、最上位クラスの学力
を引っ張り上げようとすることを主眼にしているのだ。このこと
をまず押さえてこの記事を読んでみると、習熟度別少人数制は、
その形態だけでは、低学力層の生徒を学力的に引っ張り上げるこ
とは、効果的ではないように思う。


◇学力向上を目論むのならば、生徒のモチベーションに関係する
視点がどうしても必要なのだ。低学力層の生徒には、習熟度別少
人数制よりも、グループ学習を取り入れて、社会的な文脈から学
習を行なった方が、効果的だと思う。誰でもが主役になれる機会
を持つことのほうが、学習意欲が湧くからだ。


◇教える視点よりもまず、生徒のやる気を引き出す視点を学校に
も導入するべきだ。この視点を持つことが、学力向上の第一歩だ。
そのために、わかる授業を保証しようと言うのならば、習熟度別
少人数制の形態をとって、下位クラスは、教え方の工夫と使用教
材の工夫をすることだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆脳科学から見た認めることと叱ること☆

◇最近、「『学力』と『社会力』を伸ばす脳教育」と言う本を読んだ。著者に
よれば、褒めることも叱ることも脳に影響を与える行為で、脳科学的に見れ
ば、これらの行為の必要性は明確だそうだ。


◇ご褒美(報酬)を含めた「褒められること」で活動する脳領域はかなりあ
るそうだが、重要なことはドーパミン系(脳内ホルモン)の働きで、褒めら
れることでドーパミン系が働き、その結果、神経回路の可塑的な変化(変化
したら元には戻らない)がうまく進む。つまり学習が効率的に進むことにな
るそうだ。


◇ドーパミンには、「繰り返し効果」があり、何かの目的に向かう行為を行
なっている際に、達成感や報酬が得られるとドーパミンが分泌される。する
とやる気が出て、さらにその目的に向かうようになるそうだ。


◇何か望ましい行動を定着させたり、目的達成をする時には、ドーパミン系
の繰り返し効果を使うことがよいそうだ。このことは、長所やよい点に注目
して、その点を認めて育てようと言っているアドラー心理学に通じる考えだ。


◇状況に適合した行動を徹底的に認めていくことで、状況に適合的な行動が
取れるようになるのだ。脳科学のこの知見は、アドラー心理学の考え方を支
持する。


◇次に叱ることだが、これは、「禁止規範の学習」に関係することだ。


◇「禁止規範の学習」には、ドーパミン系はほとんど関係しないらしい。こ
れらの学習は、何度も繰り返して学習させるよりも1回か数度の少ない回数
で学習したほうがよい。


◇何回も叱るというよりは1回でびしっと叱るほうが効果的だ。叱られるこ
と(罰)はネガティブな情動体験だから、ドーパミン系よりもむしろノルア
ドレナリン系が活動する。


◇そして、ネガティブな情動体験による学習は即座に成立することがほとん
どであるから、ノルアドレナリン系は「即時効果」を持つそうだ。しかし、
あたりまえのことだが、過度に叱ることは、脳のストレスを増加させること
になるから、気をつけなければならない。


◇ここでも分かるように、叱るということは、行動領域において禁止規範を
知らしめるためのものだ。それで子どもの人格を傷つけることにならないよ
うにしなければならない。


◇最新の脳科学の知見を待つまでもなく、私たちが、従来から知っている子
育てに関する知見をどんどん行動に移していこう。子どもに対しする愛情は
行動において伝わるものだから。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

体罰の定義を明確にして、教師の指導の安全性を確保することだ!

【記事】最高裁が「体罰」認定破棄 熊本の損害賠償訴訟


 朝日新聞(2009年4/28)より以下抜粋

○小学校2年の時の「体罰」をめぐって熊本県天草市の男子生
徒(14)が同市に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最
高裁第三小法廷(近藤崇晴裁判長)は28日、「体罰」があっ
たと認定して市に賠償を命じた一、二審判決を破棄し、生徒の
請求を棄却した。第三小法廷は、臨時講師が注意を聞かない生
徒の胸をつかんで体を壁に押し当てて怒ったことを「許される
教育的指導の範囲を逸脱せず、体罰にはあたらない」と判断し
た。

○最高裁が民事訴訟で教員の具体的な行為について「体罰でな
い」と判断したのは初めて。学校教育法は体罰を禁じているが、
どのような行為が体罰にあたるかの具体的な例示はない。どの
程度の指導が許されるのかが学校現場で議論になっているなか、
幅広い影響がありそうだ。

○第三小法廷は、講師の行為が「有形力の行使」で「やや穏当
を欠く」と認めたうえで、「指導するためにしたことで、悪ふ
ざけの罰として肉体的苦痛を与えるために行われたのではない」
と指摘。目的、態様、継続時間などを考慮すると体罰にあたら
ず、違法ではないと判断した。

○判決によると、生徒は小2だった02年、休み時間中に廊下
で友達と一緒に通りかかった女児をけり、さらに、注意した講
師の尻をけった。講師は追いかけて捕まえ、洋服をつかんで壁
に押しつけ、「もう、すんなよ」としかった。生徒は講師から
怒られた後に食欲が低下するなどして通学できず、03年2月
に病院で心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。
その後、回復して元気に学校に通うようになったが、生徒の母
親は学校側の説明に納得せず、学校や市教育委員会に極めて激
しく抗議を続けた。

○生徒は05年に提訴。約350万円の賠償請求に対し、一審
・熊本地裁は市に65万円の賠償を命じた。二審・福岡高裁は
PTSDとの診断結果を否定したものの、講師の行為が体罰に
当たるとして約21万円の支払いを命じたため、市が「教育的
指導の範囲内だ」として上告していた。(中井大助)


*私からのコメント

◇今回の判決は、微妙なものだ。体罰と体罰ではない指導の境
目が、明確にならないからだが、記事を読むかぎり、妥当なも
のだと私は思う。今回の判決で、少しは、教育的指導がやりや
すくなったかもしれない。

◇子どもの悪ふざけだとはいえ、「休み時間中に廊下で友達と
一緒に通りかかった女児をけり、さらに、注意した講師の尻を
けった」とすれば、教師として、その生徒を捕まえて、しっか
り指導しなけばならないだろう。

◇その生徒の胸倉を掴んで、顔を数発殴ったとなれば大問題だ
が、「洋服をつかんで壁に押しつけ、『もう、すんなよ』とし
かった」とあるから、危惧すべき点は、どのくらいの強さで壁
に押し付けたかだ。


◇記事では具体的に分からないが、「生徒は講師から怒られた
後に食欲が低下するなどして通学できず、03年2月に病院で
心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。」とある。
その部分だけを見れば、相当なことだったのかもしれないと思
うが、この文章に続いて「その後、回復して元気に学校に通う
ようになった」とあるから、心的外傷後ストレスは、あまり重
くはなかったのだろう。


◇また、一般的な感情からしても、男子の悪ふざけは、問われ
ないのかということがある。最初から悪ふざけをしなければ良
かったのだと。


◇体罰に関しては、現実的な判断が必要なはずだ。この記事だ
けで判断できないが、体罰の問題は、当事者の格差も当然考え
なければならない。教師と小さな体格の子どもという関係と指
導する側の人間と指導される側の人間という関係を考慮した上
でジャッジすることが大切だと思う。ステレオタイプな議論だ
けはしないことだ。


◇教師が生徒に強制的な力を行使することが、一方的に悪いと
いう考えは、ちょっと括弧において考えた方が良いと思う。今
回の判決が、モンスターペアレンツに少しは歯止めをかけるか
もしれない。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「塾選び」


仕事柄、知り合いのお母さんから、お子さんのことでご相談を受けること
も少なくない。


勉強や学校関係のことが多いのだが、お子さんの話で始まり、よく聞いて
みると結局、ご主人への不満が一番強かった、なんてこともある。(苦笑)


さて、先日、中2の女の子をお持ちのお母さんから、塾のことについて相
談を受けた。


「塾に通ってるんだけどね・・・」という言葉で話はスタート。


どんな塾に通っているか、お子さんはどんな様子で通っているのか伺うと、
個別指導の塾に通っていて、塾には楽しく通っているとのこと。


「楽しく通っているのはいいことじゃないですか?」と僕が言うと、
「でもね、成績が全然上がらなくて」との返答。


楽しく通っているのはいいけれども、このまま塾で勉強しても、学校の成
績が上がるのかどうか分からない。講師の先生のことが好きらしいのだが、
どうやら、「お友達」みたいな感じで、それが、成績が上がらない原因な
のかもしれない、厳しく指導してもらったほうがいいんじゃないか。


ざっとこんな内容だったのだが、お話を伺っていると、相談というより、
答えは出ているような様子だった。


「塾を変えたいんですよね?」


「そうだけど、大丈夫かしら」


やめるにしても続けるにしても、お子さんの「モチベーション」が一番
大切なことだけを僕はお話し、塾を変えろとも変えるなとも言わなかっ
た。


塾に通うにせよ、通わないにせよ、結局、自分自身の力で問題を解くこ
とをしなければ学力(得点力)は身につかない。自分一人で勉強する、
というモチベーションを与えることができるかどうか。それが重要だと
僕は思う。


塾が楽しい。授業が楽しい。だから、自分でも勉強したくなる。それが
理想だ。


結局、このお母さんは、しばらくして家庭教師に切り替えた。お父さん
の厳しい面接を合格した信頼できる人とのこと。


お子さんのやる気が高まれば、環境は関係ない。この家庭教師の先生に
は是非、頑張ってもらいたいと思った。


○登場人物は仮名です。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
    ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

■ 「チャレンジ!自分コントロール」 ■

◇日本は大型連休真っ只中です。今年は、カレンダー上、秋にも連休が
控えていますが、冬があけたこの春の連休は私にとっては、貴重です。
貴方にとってはいかがでしょうか?

◇連休中に仕事や学びの機会がある方にとっては、報道されるような
浮かれた期間ではないかもしれませんが、通常に比べれば幾分かは時間
にも、心にも余裕が生まれるのではないでしょうか。

◇この連休は、この春新しい環境を迎えた方には勿論、一般の方に
とっても、年度のスタートで何かと忙しかった日々のオアシスのように、
一時の羽を休める期間になっていることでしょう。

◇ところで、この連休をどのように過ごすかが、今後の生活に大きく
影響するかもしれないというお話をしたいと思います。特に普段から
「忙しい。」「時間がない。」という方には必読です。

◇「忙しい。」「時間がない。」といわれる方の本音の一つに、環境
を自分自身でコントロールできないという悩みを感じます。

◇普段では、さすがに自分自身の生活様式を変えるのは難しいことで
しょう。そこで、比較的自由なこの時期の時間をコントロールする
ことに意識を向けて過ごしてみてはいかがでしょうか。

◇休み中とは云え、いいえ連休中だからこそ、普段味わえない問題に
遭遇することも少なくないでしょう。渋滞、混雑などなど。

◇それらの問題を前向きに捉え乗り切ることができたら・・・
十分楽しめたら・・・・
今後の生活が変わったものになることでしょう。

連休もまだ半ば、是非チャレンジしてみてください。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

小学6年生 Lesson4

ゴールデンウィークが終わりましたね。いよいよ本格的な学習シーズンです。
英語活動に五月晴れの日々が続くようにさまざまなアイデアを提供していき
ますので、よろしくお願いします。


◇小学6年生のLesson4のタイトルはI can swim.です。


英語の表現としては覚えやすく扱いやすい項目です。
(オバマ米国大統領のスピーチでも
有名になったので耳に慣れている表現ですね)

◇この"can"には重要な意味が含まれています。
それは、「自分には『これ』ができる。」という自信を表現することができ
るということです。
子どもたちにとって「自己高揚感」を持つことはとっても大切なことです。
それによって新しいことにも勇気を持ってチャレンジしていく気持ちが育
っていくと思います。
「できるね。」「すごいよね」「お互いにやるよねぇ。」という教師からの
勇気づけが言語活動以上に大切でしょう。

≪語彙≫
動作関連(play, make, sing, ride, cook, swim, jump rope, ride a bikeなど)
スポーツ・楽器(soccer, basketball, tennis, piano, guitar, など)

≪表現≫
I can~. Can you ~? Yes, I can. No, I can't.

≪留意点≫
この単元で是非指導のポイントにおいてほしいことは、英語音と日本語音
との明確な違いです。スポーツや楽器、料理などの外国語は日本語に外来語
として含まれカタカナで表されています。
良い意味でこのことを利用しましょう。

◇バレーボールとvolleyball、ギターとguitarなど日本語と英語の音の違いを
体得させるチャンスです。この単元の指導ポイントにおきましょう。

≪ステップ1:音指導≫
教師:(サッカーの絵カードを示して)What sport is this?
または What is this?
児童:サッカー
教師:Soccer!
ここで数個のスポーツ絵カードを黒板に貼り付けておく。
全てを網羅したら、再度「音」を確認します。

◇音指導の際は教師が体全体で音の高低・強弱・長短を表してください。
体を使って音の流れをビジュアル化することで体得しやすくなります。
児童英語では体の動き一つひとつが大きな要素です。声だけで指導すること
が無いように。


≪ステップ2:表現指導≫
教師:Can you play soccer?(ジャスチャーをつけて) Yes? No?
児童:Yes.
教師:Can you swim?(ジャスチャーをつけて)
(格好良く泳ぐ真似をして)I can swim.
(イルカの絵を見せて)A dolphin can swim.
(鯨の絵を見せて) A whale can swim.
(児童に)Can you swim?  Yes? No? という問いかけを繰り返す。

◇児童同士で、自分が何を聞いてどう答えればよいかがはっきりするまで、
教師から生徒への質問を繰り返したり、伝言ゲームをしたりして表現の定
着をはかります。

次回は5年生のLesson 4です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

小学5年生 Lesson3

英語ノートを中心にレッスンの内容を考えていると、ふと「これは難しい
な」という部分にぶつかります。それは1つのレッスンに相当な量の伝達
情報が盛り込まれているからではないかと思います。

◇今回の小学5年生のLesson 3のタイトルはHow many?「数で遊ぼう」です
が、その中にいろいろな国のことばで、それらの国の数の数え方が登場し
ます。日本語との違いや、似ているところに気を付かせたいという意図が
あるようです。国際理解という観点なのでしょう。


◇得点や数を数えるときに、日本では「正」の字を書いて五を表します。
それの他国の例も書かれています。さらに漢字の画数も出てきています。
でも学習のポイントは1から20までの数字を見て、英語でわかる(順不
同でも数字を見て言える)ようにすることのようです。


◇多くのことが盛り込まれているので、指導書の通りに進めるには相当の
苦労があると思います。ここは1つのことに絞って活動の目玉にしてはい
かがでしょう。国際理解は外国人のALTの先生にお任せするのが得策でしょ
う。しかもゲームなどをしていて得点を示すときに自然にやってもらう
(自然にやってしまうというのが正解でしょうか)のが良いでしょう。

≪表現≫
How many?

≪語彙≫
1から20までの数字

≪数を読ませる…ベースを作る≫
◇1から10までの数はある程度の児童は
知っているのではないでしょうか。
ですから、数を順不同で見せても瞬時に言えるようにします。

レッスンを楽しくする工夫はおそらくこのような場面でしょう。

≪数字のインプットと確認≫

◇数字カードや板書を見せて、1から10までの数字を発音しましょう。
全員が順番に言えるようにしましょう。

◇次にランダムにカードを並べ替えて、瞬時に答えるようにします。

教師:What's this number?

◇最初は5秒ルール(5秒以内で答える)。次は3秒ルール。その次は
1秒で答える。物理的に答えられそうもない状況を作ると児童は乗って
きます。覚えるためにゲームをするのではなく、ゲームを楽しむために
覚えようという意識を刺激しましょう。

◇チームプレイにすると、どのチームが何点取ったかを、「正」の字で
は無い表し方で示すことができます。

≪アクティビティ≫

◇Simon Says というゲームがあります。
これを利用して、Simon Says,"Jump three times"や
Simon Says,"Five steps forward"、
Simon Says,"Touch five chairs"、
Simon Says,"Hold your breath for ten seconds"などを行う。

◇How many を使って、How many desks? How many chairs?
How many girls? How many boys? などの質問を矢継ぎ早に投げかけ
て、回答の早さを競う。

◇教室にある目に見える具体的なものを使って、動きのあるアクティビ
ティを是非考案してください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2009年05月04日

日本教育者セミナー横浜大会

4月22日・23日「日本教育者セミナー横浜大会」が中萬学院本社大ホールで開催されました。


日本教育者セミナーは、私学と私塾の勉強会のようなものですが、その横浜大会の開催事務局を私どもマネジメント・ブレイン・アソシエイツが務めました。


二日間のセミナープログラムは以下のとおりです。


◇1日目

●第1講座

学校法人富士見丘学園理事長 富士見丘中学校高等学校校長 
吉田 晋(よしだ すすむ)氏
「私学経営の展望と私学教育の展望」


◇二日目

●第2講座

株式会社中萬学院代表取締役社長
中萬 隆信(ちゅうまん たかのぶ)氏
「老舗学習塾の時代適応ノウハウ」

●第3講座

弊社代表中土井鉄信
「新学習指導要領を学習塾経営に生かす」


●第4講座

フォーサイト代表
浅井 正美(あさい まさみ)氏
「経営差別化のチャンスを生かす!小学校英語活動の実際」


1日目のお二人の講演を拝聴した中土井の感想をメールマガジン
「塾経営の戦略・戦術エキストラ」から抜粋します。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
学校は、資格を付与することを第一義としているから、生徒が、変わ
ろうが変わるまいが、やる気になろうがなるまいが、関係ない。

それに対して、学習塾は、何も縛りをかけられるようなものが付与さ
れないから、生徒が、よい方向へ変わるように、やる気が出るように、
指導することで生徒や保護者の気持ちをつなぎとめる努力をするしか
ないのだ。

この違いが、教授法の違いになったり、生徒指導の違いになったり、
保護者対応の違いになったりする。

この学校と学習塾の存在規定の違いが、行動の違いを生むように、
学習塾の各自の存在規定の違いが、行動の違いを生むのだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――


私学・私塾にとって、大変、有意義な二日間でした。
開催事務局として至らぬ点は多々あったかと思いますが、
たくさんの方のご協力で無事、成功に終わりました。
ご出席の皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。


ご出席の方々から、嬉しい声をいただきましたので、ご紹介いたします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
スタッフの皆様をはじめまさに 「中土井チーム」の勢いそのままに 
瞬く間の2日間でした。

すばらしい“出逢い”と中土井先生のお言葉を拝借するところの“共感”
に溢れた今大会にご参加させて頂きましたことを...心から感謝致し
ております。

どうか、お疲れなど出されませんよう おからだをご自愛頂きつつ...
さらにバリバリとご指導頂きますよう お願い申し上げます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

聞くたびに中土井先生のセミナーの内容がバージョンアップしているの
で、本当に驚きます。

多くの示唆を与えていただいたので、それを意識的に日常生活の行動に
落とし込んでいこうと思っている次第です。

この、行動に落とし込んでさらにそれを習慣にしていくことが難しいと
ころですが、何とか工夫していきたいと思っています。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

今般のセミナーではいろいろとご配慮を賜り
心より感謝を申し上げます。

今後ともよろしくお願いいたします。関西へ
お越しの際には、またご連絡くださいませ♪

――――――――――――――――――――――――――――――――――


1.JPG

2.JPG

3.JPG

塾の起業、経営に役立つMBAのメルマガへの登録はこちらから

MBAをお気に入りに追加する 塾経営のサクセスネットMBAのホームページはこちらへ

カレンダー

2010年08月
Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
塾の起業、塾経営についてお電話ください。045-651-6922まで。