☆脳科学から見た認めることと叱ること☆
◇最近、「『学力』と『社会力』を伸ばす脳教育」と言う本を読んだ。著者に
よれば、褒めることも叱ることも脳に影響を与える行為で、脳科学的に見れ
ば、これらの行為の必要性は明確だそうだ。
◇ご褒美(報酬)を含めた「褒められること」で活動する脳領域はかなりあ
るそうだが、重要なことはドーパミン系(脳内ホルモン)の働きで、褒めら
れることでドーパミン系が働き、その結果、神経回路の可塑的な変化(変化
したら元には戻らない)がうまく進む。つまり学習が効率的に進むことにな
るそうだ。
◇ドーパミンには、「繰り返し効果」があり、何かの目的に向かう行為を行
なっている際に、達成感や報酬が得られるとドーパミンが分泌される。する
とやる気が出て、さらにその目的に向かうようになるそうだ。
◇何か望ましい行動を定着させたり、目的達成をする時には、ドーパミン系
の繰り返し効果を使うことがよいそうだ。このことは、長所やよい点に注目
して、その点を認めて育てようと言っているアドラー心理学に通じる考えだ。
◇状況に適合した行動を徹底的に認めていくことで、状況に適合的な行動が
取れるようになるのだ。脳科学のこの知見は、アドラー心理学の考え方を支
持する。
◇次に叱ることだが、これは、「禁止規範の学習」に関係することだ。
◇「禁止規範の学習」には、ドーパミン系はほとんど関係しないらしい。こ
れらの学習は、何度も繰り返して学習させるよりも1回か数度の少ない回数
で学習したほうがよい。
◇何回も叱るというよりは1回でびしっと叱るほうが効果的だ。叱られるこ
と(罰)はネガティブな情動体験だから、ドーパミン系よりもむしろノルア
ドレナリン系が活動する。
◇そして、ネガティブな情動体験による学習は即座に成立することがほとん
どであるから、ノルアドレナリン系は「即時効果」を持つそうだ。しかし、
あたりまえのことだが、過度に叱ることは、脳のストレスを増加させること
になるから、気をつけなければならない。
◇ここでも分かるように、叱るということは、行動領域において禁止規範を
知らしめるためのものだ。それで子どもの人格を傷つけることにならないよ
うにしなければならない。
◇最新の脳科学の知見を待つまでもなく、私たちが、従来から知っている子
育てに関する知見をどんどん行動に移していこう。子どもに対しする愛情は
行動において伝わるものだから。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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