「思いと願い」(その3)
○前回のあらすじ
僕は、生徒たちに「優しくなってほしい」、「僕よりも賢くなってほしい・
いろんなことを知ってほしい」と思いながら授業を行っていた。
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普段、多くは語らないけれども、先生ごとに、いろんな思いを抱えて生徒
を指導していたんだなぁ、と感じることがあった。
先日は、I先生からこんな話を聞いた。
I先生は、若い頃、大病を患い、手術・入院を余儀なくされた。それから
数十年経った今、全く健康そのものなのだが、それでも、年に数回、通院
なさっているというから「100%完治」ということではないのだろう。
そんなI先生、冗談交じりに、生徒たちによく言っていたそうだ。
「将来大きくなったら、誰かお医者さんになって、先生の病気を治してく
れよ」と。
そして。
「医者にはなれなかったけれど、薬剤師になったよ、先生!」。
I先生は教え子から、こんな報告をもらった。「先生の病気を治して」と
いう言葉を覚えていたのだ。
必ずそのうち、医者になる生徒がいるはずだ。いや、もしかしたら、もう
いるのかもしれない。
I先生の「お医者さんになって」という話を聞いて、同じように生徒たち
に「お医者さんになってください」と語った先生を思い出した。
彼は、その言葉を涙を流しながら言ったのだ。
○続く。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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