「名前」(前編)
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覚えていらっしゃるだろうか。国語の文法の時間で習うのだが、名詞の種
類に「固有名詞」というものがある。
固有名詞とは、簡単に言うと、人名や地名、書名、社名など、この世に一
つしかない存在につけられる名前のことだ。
もちろん、あなたの名前も「固有名詞」である。
ご存知の方も多いだろうが、昨年のことだが、「ブタがいた教室」という
映画が話題になり、先日、DVDも発売された。
平成2~4年にかけて大阪の小学校で行われた、豚の飼育を通しての「い
のちの教育」がもとになっている映画だ。
最終的には食べるためにクラスのみんなで豚を飼い始めて、さまざまなド
ラマが生まれたらしい。
この実践については、いろんな立場の方が多くの意見をおっしゃっている
ので、教育の内容について、僕ごときが何かを言おうとは思わない。総合
学習が、まだ始まっていない学校現場で、このような活動を行うのはとて
も勇気ある試みだったのではないかと思う。
さて、この話で、命とか、教育とか、そういうこととは別次元で、感じた
ことがあった。それは「名前」の尊さ、である。
(ここからは、僕の勝手な想像であることを断っておく)
豚に「Pちゃん」という名前をつけた瞬間から、豚は豚でなくなったよう
に思う。
『雑草としか見ていなかった草それぞれに名前があると知った瞬間、草の
違いが認識され、世界の見え方が変わる』。このような文章を読んだこと
がある。
名前をつけた瞬間、名前を与えられたものは、その他多勢から区別され、
確固とした一つの存在となる。
豚は「Pちゃん」という名を与えられて、「Pちゃん」として、この世に一
つしかない存在となった。
○次回へ続く。
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◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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