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目的を見失わないで-2

8月1日にピース・コミュニケーション研究所主催のセミナーでお話をさせていただきました。ご参加の先生方の意識の高さと熱意がビシビシと伝わってきました。皆さまに感謝申し上げるとともに、さらに充実した内容を提供していこうという大きな刺激を受けました。皆様、ありがとうございました。

◇さて、今回も「目的を見失わないで」というタイトルでの話題です。

◇先日、HPである地方の教育委員会が作成した小学校英語活動画像を見ていました。内容も、ボリュームも十分でした。作成された方々のご苦労は相当なものであったと思いを馳せ、頭が下がりました。

◇その中で非常に大きく気になったことがありました。それは、児童同士のアクティビティのシーンでのことです。私は常々小学校英語活動の目的は英語の音であると言い続けています。このシーンはそのことに大きく関連することなので取り上げます。

◇インタビュー形式のアクティビティで、一人の児童は相手に「ホワッ・ドゥーユー・ウォンビー?(上昇イントネーション)」と質問していました。相手の児童も「アイ・ウォンビー・ベースボールプレーヤー」と答えています。

◇カタカナで書きましたが、便宜的に書いたのではなく、私にはこの通りに言っているとしか聞こえなかったのです。幾人かにも聞いてもらいました。やはり同じように聞こえるとのことです。これが、その児童だけではなく画面に登場するすべての児童が同じように話していました。

◇登場している児童が悪いわけではありません。きっと彼らはそのような発音指導を受けたのでしょう。

◇さらにこの「アイ・ウォンビー…」にはイントネーションもアクセントもまったくなく、フラットな音でした。これは英語でもなく、日本語でもありません。いったい何なのだと思う音です。

◇恐らく指導者は英語音の特性の一部を児童にわかってもらいたくて、このような音を指導したのでしょう。ここに大きな間違いがあります。本来の表現は want to beですから、どんなに頑張っても「ウォンビー」には成り得ません。

◇教師が発音に自信がないのであれば、CDを徹底して聞かせれば良いのです。児童は相当良い耳を持っています。CDを何度も聞いて、自分たちでどんどん是正していきます。

◇もう一つは、教師は発音の基本的な手法(理論)を学んでおくということです。I want to beをネイティブスピーカーのように音を出すには、口の形、舌の位置、空気の出し方をどうしたら良いか知っておく必要があります。

◇英語活動の目的は音の違いを体得することです。それは大人の視点から英語音をカタカナ的に加工して、英語本来の音を失わせることではありません。
一歩間違えると、waterなども「ワラ」と発音するようになってしまうかもしれませんよ。音は良い音を耳から吸収できるように、そして先生もそれができるようにトレーニングを積んでください。

◇児童がネイティブスピーカーに自信を持って質問した、「ホワッ・ドゥーユー・ウォンビー?」が通じないとショックを受けることが無いように、指導する側は学習後の状況を予測しながら進めましょう。

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    ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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