高学年生指導の実際-3
◇「天使にラブソングを:Sister Act」という英語をご存知でしょうか。
Whoopi Goldberg主演の映画です。そして続編の「天使にラブソング2:
Sister Act 2」(こちらには歌手のLauryn Hillが出演)も合わせて一度
ご覧ください。歌を歌う楽しさと聖歌でもこんなに楽しくなるのかという
驚きを知ることができると思います。参考になります。
◇今回は教室にあるものを利用して、英語の語彙と表現を覚える
アクティビティを紹介しましょう。
◇英語ノートとの関連では小5のレッスン7のWhat's this? や小6の
レッスン7など物の名前や動作を学ぶ単元ではどこでも利用可能です。
また、児童の日常生活にもとても密着しているものです。
◇さて、教室に見えるものを何でも想像してください。それを使って指導
をしてみましょう。何にしますか。そうですね黒板消しにしましょうか。
◇黒板消しを児童に見せて
教師:What's this?
児童:(簡単だぜ)It's an eraser?
ここでa eraserとかeraserというミスをしたら、その瞬間に修正して
ください。
教師:What's this shape? と言って指でなぞりながら平面での長方形部
分を見せます。
児童:????
教師:It's a rectangle.
児童:It's a rectangle.
教師:Is this part soft or hard? と言って黒板を拭き取る部分を指す。
児童:It's soft.
教師:That's right. Then, what color is this soft part?
児童:It's blue.
教師:Exactly. Then, what color is this part? と言って背中の部分
を指す。
児童:It's orange.
教師:Absolutely. Then what do you do with this tool?
児童:????
教師:We can wipe(clean) the blackboard.
児童:Ah! We can wipe(clean) the blackboard.
教師:What do you do after wiping(cleaning)?
児童:Hit the eraser.
教師:Hit???? "Hit"is doing like this. と言って黒板消しで自分
の頭を叩くまねをする。児童の意図は黒板消しをはたいてきれいにする
ことだとわかっているので、We clean the eraser.
児童:Oh! We clean the eraser.
教師:Then what do you use to clean the room? と話を発展させる。
児童:Mmm. We use a mop.
教師:Yes, that's right. We use mops. And what do you call this?
と言ってほうきの絵を描く。
児童:A bloom.
教師:What can(do)you do with a bloom.
児童:???
教師:We(can)sweep the floor.
児童:We(can)sweep the floor.
教師:Could you bring me a bloom? (Go and get a bloom.
And bring it here, please.)
このような一連の対話と通して、What do you do with it?というのを
教えます。後は生徒同士(グループ活動)で文房具や、教科書や何でも
身の回りに彼らが持っているものや見つけられるものを持ち出して相互
に質問をし合うことができます。
◇さて、このアクティビティが進行しているときに児童にとっての目的
は何でしょう?英語の単語を覚えることでしたか?それだけでは
ありません。その道具を使って何ができるのか、どんな機能があるのかを
考えることでした。
◇そして、回答をするときに使われた言語が日本語ではなくて英語だった
ということです。英語がコミュニケーションの手段としてきちんと機能
したのです。そのことに児童が気づくことはとても大切です。
◇しかも出題者は回答を出しにくいものを懸命に探すようになります。
自分は知っていて、相手が知らないことを問題にすることは快感に近い
ものがありますね。英語を学ぶことではなく、相手が答えにくい問題を
だすために英語を考える行為をするので、相当な力がつきます。
もちろん、5、6年生の知的好奇心をくすぐっているのです。
さらにこんな表現も教えてしまいましょう。You know what?
(ねえ知ってる?)という表現です。
児童A:You know what?
児童B:What?
児童A:This is a pencil. What can you do with this?
児童B:We can write.
児童A:Boo. I can pick my nose.
児童B:No, way!
ここまできたら相当なものですが、可能性はあります。チャレンジして
ください。

