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教育は政治的に中立ではいられない!

【記事】歴史教科書で意見応酬…横浜市議会

読売新聞(2009年9/17)より以下抜粋

○神奈川県横浜市教育委員会が「新しい歴史教科書をつくる会」のメン
バーらが執筆した「新編 新しい歴史教科書」(自由社)を一部の市立
中学校で2010、11年度に使用する歴史教科書に採択したことにつ
いて、15日の市議会定例会の一般質問で、市議から批判的な意見が相
次いだ。林文子市長は「教科書採択は教育委員会の権限」と答弁した。

○民主党の五十嵐節馬市議は、「なぜ、強引に採択したのか理解できな
い。教科書の採択をやりなおすべきだ」とただした。
 
○共産党の大貫憲夫市議は「来年、アジア太平洋経済協力会議
(APEC)を開催する横浜にふさわしくない」と訴えた。一方、自民
党の黒川勝市議は「教科書の採択は、政治の影響の外に存在する教育委
員会が決めるものであり、政治の場での議論にはそぐわない」と述べた。
 
○田村幸久教育長は「採択後には市内のみならず、全国から抗議や激励
を数多く受けた」と話した。
 
○この教科書は、市教委が8月4日の定例会で、市内全18区のうち
港北、青葉など8区の市立中学校で使用することを採択している。

*私からのコメント

◇横浜市の教科書採択については以前にも触れたが、今回は、この記事
の中の自民党市議の発言を取り上げたい。記事の中の「教科書の採択は、
政治の影響の外に存在する教育委員会が決めるものであり、政治の場で
の議論にはそぐわない」という発言だ。

◇なぜ、この発言を取り上げるかと言うと、教科書採択問題は、はたし
て政治から中立的な問題なのかという点。さらに、教育内容は、政治か
ら中立的になりえるのかという問題を考えたいからだ。

◇横浜市の今回の教科書採択問題は、もともと中立的なものではなかっ
た。十分に、前市長の中田氏の政治的な姿勢が影響を与えていた。だか
らこそ、今回、市議会で質問等が出たのだ。このことを先の発言は隠ぺ
いするものに感じられる。正直に政治の場で教育を議論すればよいのだ。

◇国の政治体制からは中立であるべき教育だが、その形成過程では、ど
うしても政治的な影響を抜きにはできないのだ。都合よく、理想主義を
持ちだして、政治的な意図を隠ぺいする必要はないのだ。それよりは、
教育内容を公開の場で議論して、国民にも情報をしっかり流すべきだ。

◇学校制度は、国家のイデオロギー装置だと言われてもう40年近くが
立つのだ。教育が政治的に中立ではありえない現状がある。その現状を
覆い隠す議論よりは、そういう現状があることを知って、その限りにお
いて、教育を政治から中立的なものに出来るかを考えたほうがよいのだ。

◇国家体制に影響されない教育なんてないのだ。そのことを私たちは、
知って、その認識の上で教育を議論することだ。教育について綺麗事を
言っている政治には気をつけることだ。私たちは、2002年の教育改
革でそのことを経験しているのだから。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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