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学習塾と学校の風土の違い!

【記事】塾も「キャリア教育」、学力以外の付加価値アピール
読売新聞(2009年10/3)より以下抜粋

○受験対策や補習などの役割を果たすことが多い学習塾が将来の職業や
進路について考える「キャリア教育」に力を入れるケースが増えている。
学んだことが将来にどう役立つかを知ってもらうことで、学習意欲の
向上につなげようという考えからだ。

○これまで主に学校で取り組まれてきた分野に塾業界が取り組み始めた
背景には、学力アップ以外の"付加価値"をアピールする狙いもありそうだ。

○「社会に出たら必要とされる能力に順位を付けてみよう」「自分に
とって大切な価値観を三つ選ぶなら何か」。夏休みに開かれた学習塾
「第一ゼミナール」和泉中央校(大阪府和泉市)の教室で、中学1年生
40人が一風変わった質問が並んだプリントと向き合った。

○大阪を中心に教室を展開する同塾は、4年前から冬休みや夏休みに
中学生を対象にしたキャリア教育講座を実施してきた。生徒たちは適性
診断で自分の性格を分析したり、メーカーや商社、金融といった分野の
知識を学んだりする。

○「偏差値だけでなく、自分の将来も考えて志望校を選んでもらいたい」
と力説するのは同塾の岸本克彦さん(39)。見学に来ていた男性
保護者(47)は「頑張る気持ちを持続させられるよう工夫してくれる
のはありがたい」と語る。

○NPO法人「日本青少年キャリア教育協会」(東京都)によると、
中学・高校でキャリア教育の重要性が強調され始めたのは2000年ごろ。
ここ数年は塾関係者の関心も高まり、同協会作成の教材への問い合わせが
増えているという。

○背景には、少子化に悩む塾業界の事情もある。民間調査会社「矢野
経済研究所」によると、学習塾・予備校の市場規模は02年度の
約9920億円をピークに縮小傾向。大手塾からも「受験対策だけでは
成長が望めない」という声が漏れる。

○小6~中3を対象にキャリア教育講座を行っている学習塾「名進研」
(名古屋市)は、「塾は勉強だけというイメージを変え、新たなニーズ
の掘り起こしにつなげたい」と説明。九州一円で学習塾を展開する
「英進館」(福岡市)も中学生対象に講座を始めており、担当者は
「予想以上に評判が良く、今後も力を入れたい」と話している。
(森 重孝)

私のコメント
◇大手学習塾は、色々な試みを始めている。この記事もその一つで、
キャリア教育=モチベーションアップ教育とでもいうものの紹介記事だ。

◇私は、学習塾の経営者や職員の方々に講演をする機会が年に10回程度
あるが、随分前から「勉強を売ること」だけで終わらないで「勉強を売ること
を通してセルフ・エスティームの向上を売る」ことまでやって欲しいと
いってきたが、やっと大手学習塾もその段階まで来ているようで非常に
嬉しい(地域に根ざした小さな塾は、色々な試みを既に行っているところ
が多い)。

◇それでは学校はと言うと、どうも本腰が入っていないように思う。学校
の校長や教頭、そして教師の方々にも研修や講演をするし、ある学校の
学園改革を現に今私の指導の下で行っているが、キャリア教育=
モチベーションアップ教育を行いましょうと言ってもなかなか本腰を入れ
ないのだ。そんなことをすれば、自分達の仕事量が増えるばかりか、勉強
しなくてはならない領域が増えてしまうから、及び腰になっているのだ。

◇学習塾と学校の違いは、まさにここにある。学習塾は、競争原理の上に
たって、競合他社と相対優位性を競い合っているから、自分の心に通って
くれている生徒やその保護者に対して、徹底的にプラスのことをしようと
思っているが、学校は、一度入った生徒が早々容易く退学しないから、
迅速な対応を考えなくてもいいのだ。

◇その結果、学校の現実対応は、非常に遅いものとなる。学校は、目の前
の生徒にもその保護者にもプラスのことを徹底的にしようとは思えないの
だ。ここが学校の限界なのだ。

◇学校に対する不信感が生まれて久しい。学校が学習塾から学ぶことが
あるとするならば、今日のこの記事に紹介されたキャリア教育の、その
導入の精神を学んで欲しい。

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