指導の実践編 ALT特別コーナー-1
◇世の中の動きがあわただしくなる師走に、政府の「事業仕分け」
により「英語ノート」の予算が廃止というニュースが流れた。英
語ノートには賛否はあるが、本質的な理由が見えない決定でもあ
る。これにより、一番困惑するのは、目の前にいる子どもたちに
相当の努力と工夫で活動を提供してきた現場の先生方だと思う。
◇是非、子どもたちが混乱しない方向に落ち着いてくれることを
望むばかりです。
◇さて、以前勤務していた児童英語スクールではイベントとして
クリスマスにクラフトを作ることを外国人講師と共に行いました。
大盛況でした。
◇タスクベースシラバス(Task-based syllabus)の利用です。
ゴールは英語学習ではなく、クリスマスグッズの工作です。使用
言語は英語です。技術指導は外国人講師です。これにより、参加
者は意識せずに活動をしながら英語を学ぶことができました。
◇作成するものはクリスマスカードです。クリスマスカードを一
から作って、その手製のカードにお父さんやお母さんへの感謝を
込めたメッセージを書きました。
◇なぜカードかと言うと親が子どもの作った作品に感動すること。
また、長い間保存をしていてくれることです。長い間保存ができ
るものを作るということも大切な活動目標です。見るたびにその
時のシーンを思い出し、そこで学んだ英語表現を思い出すためで
す。
◇作成作業のポイント
1.教師は日本語を一切使わない。
2.全員一斉に同じ作業をする。
◇では、作業に取り掛かりましょう。次のような手順が良いと思
います。
1.作るものの紹介(完成品を見せる)
2.道具・材料の紹介(英語語彙を知る)
3.作業1:カードの大きさを決める。デザインを描く。サンタ
クロースなどのクリスマスイラストを作成する。切り抜いたり色
をぬったりしてカードを綺麗に完成する。カードにメッセージを
書く。(日本語でよい。ただしあいさつや署名は英語)
4.作業2:カードを入れる封筒を作成する。封筒の大きさを決
める。紙を切り抜いて封筒型を作る。糊で貼って完成。
どうです。
すべてを英語で声を出しながらALTや担任の先生と共に行います。
様々な文具の名称と動作が英語で体得されます。切り抜くときも
cut, cutといいながらTPRの手法で進めます。
糊の付け方や切り取り方などがわからなかったらALTの先生が児
童と一緒に作業方法を英語で伝えます。
◇実施することがわかれば、児童は言葉を頼りに作業を進められ
ます。定規の使い方や切り取り方がわからなければ真剣に耳を傾
けます。サバイバルイングリッシュのようなものです。
◇このようしてALTと図工の授業を行うことができます。児童は
オリジナルカードと英語で親に感謝を伝えられます。親にどのよ
うに作ったのか伝えます。英語活動に対する保護者の理解と信頼
が高まります。
◇是非、このような活動を工夫してください。英語はコミュニケ
ーションの道具として学びます。児童が好んで行うことを英語で
やるということを前提に考えた活動にしましょう。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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