暴力行為の排除が、暴力行為を生み出していく!
【記事】小中高生の暴力6万件 3年間で7割増
朝日新聞(2009年11月30日)より以下抜粋
○全国の小、中、高校が2008年度に確認した児童生徒の暴力行為
は5万9618件と、前年度比で13%増、7千件近く増えて過去最
多を更新したことが、30日に文部科学省が発表した「問題行動調査」
でわかった。学校別では小学校で24%増、中学校で16%増と著し
い。報告件数はこの3年間で1.75倍になった。
○暴力行為の調査は、国公私立の全小中高校約3万9千校を対象に実
施した。学校種別で最も多いのは中学校の4万2754件。次いで高
校1万380件、小学校6484件。小中の急増ぶりの一方で、高校
は前年度比で3%減だった。
○暴力の対象で最も多いのは「生徒間」の3万2445件で全体の
54%を占める。次いで「器物損壊」が1万7329件(29%)、
「対教師」が8120件(14%)。今回新たに調べた「被害者が病
院で治療した事案」は全体で1万664件で、生徒間では26%、対
教師では22%が病院にかかっていた。
○一方、学校が発見できた「いじめ」の件数は8万4648件で、前
回から約1万6千件、16%の減。北海道滝川市の小6女子の自殺を
機に06年度、文科省がいじめの定義を広げて幅広く報告を求めた時
は前年度の6倍の約12万5千件に激増したが、その後2年連続で急
減した。文科省は「いじめ自体が減っているのではなく、時間がたっ
て学校のいじめ発見の取り組みに積極さが薄れ、報告が減った可能性
がある」とみている。
○いじめのうち、パソコンや携帯電話を使った「ネットいじめ」の発
見件数は4527件で、前年度から1366件減った。
○自殺した児童生徒は前年度比23人減の136人。このうち、いじ
めが確認されたのは同3人減の3人。学校別では高校生100人、中
学生36人、小学生はゼロ。背景にあった状況として、進路問題は
16人、家庭不和は13人。5割超の73人は「不明」だった。
(青池学)
*私からのコメント
◇こんなことを書くとひんしゅくを買うかもしれないが、暴力行為を
全て問題視することはないのではないだろうか。特に、子どもの世界
では。節度ある暴力行為を通して子どもは暴力行為の本質を知ってい
くからだ。
◇節度ある暴力行為というのが、また難しいのだが、例えば、相手と
暗黙のルールの下で喧嘩をすることだ。
◇私が、幼い頃は、友だち同士の喧嘩に対して、周りの子どもたちが、
ジャッジをしてくれたものだ。武器を使って喧嘩をしないとか、相手
が戦意を喪失していれば、それ以上は攻撃しないとか、相手に対して
馬乗りになったら、喧嘩の勝敗がついたとか、相手が泣いたら喧嘩は
終了とか、そういう暗黙のルールが子どもたちにあったものだ。
◇そして、周りにいる子どもたちもそういうルールを承知して、その
喧嘩を見守っていた。だから、やりすぎる子どもを周りの子どもが止
めて、大事には至らないようにしていた。
◇そういう暗黙のルールを、どうやって子どもたちは知ったのか。そ
れは、子どもたちの集団が同一学年で閉じられていたわけではなく、
他学年の子どもたちにも開かれていて、そして大人にも開かれていて、
地域の中でそういう暴力行為が、経験できたのだ。
◇日常的に小さな暴力行為が、子どもたちの経験の中に組み込まれて
いたのだ。そういう経験を通して子どもたちは、暴力行為の限界を知
っていった。
◇今日のように、異年齢の人間との交流もなく、そして、暴力行為を
集団からどんどん排除していってしまった結果、節度ある暴力行為は
排除されて、無秩序な暴力行為が子どもたちの間でどんどん広まって
いったのかもしれない。
◇子どもの人間的な経験(生身の身体を使った経験)を、もう少し、
私たち大人が、保証したほうがよいかもしれない。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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