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「いくつ?」(中編)

○前回のあらすじ

学生時代、スケート場の「貸しスケート靴カウンター」でアルバイトをし
ていた。貸し靴券と引き替えに、お客さんの足のサイズを聞き、スケート
靴を貸し出す。土日祝日、冬休みはものすごい混雑で、一日で千人を超え
る人がやってきた。

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今でも覚えている微笑ましい出来事がある。


子供が転んで怪我をするのを心配したのだろうか、お客さんは若者が多く、
家族連れは案外少なかった。上手く滑れる子供はほとんどいないので、連
れて行ってもつまらないという判断もあったのかもしれない。


だから、サイズ10センチ代のスケート靴が貸し出されることは滅多にな
かった。


春近い、比較的空いていた日曜日。家族連れのお客さんがやってきた。
お父さんとお母さんと娘さん。


お父さんとお母さんのサイズを聞き、靴を貸し出す。そして、最後にち
びっ子。


僕がきく。

「いくつ?」

その子が答える。

「6さい!」

お父さんとお母さんは大笑い。カウンターのこちらの、普段は無愛想な
男たちもニッコリ微笑む。

「違うよ、クツのサイズだよ」とお母さん。

周りの大人たちの反応とお母さんのひと言で自分が何か間違いをしたこ
とに気付いたらしいその子は、恥ずかしそうに下を向いた。


もう一度、今度は、靴のサイズを僕に言う。久しぶりにちっちゃな可愛
いスケート靴が貸し出されることとなった。


そのときは笑い話で終わったこの話。その後、僕にいろんなことを気付
せてくれた。


○次回へ続く。

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    ◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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