「いくつ?」(後編)
○前回のあらすじ
スケート場での「貸しスケート靴カウンター」でのアルバイト。家族連れ
の小さな女の子に「いくつ?」と靴のサイズをきいたら、「6さい!」と
いう答えが返ってきた。
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おそらく、この子は普段から「何さい?」とか「いくつ?」とか、大人
たちからたくさん年齢を聞かれているのだろう。その都度、答えてきた
に違いない、「6さい!」と。
「いくつ?」に対する答えとして「6さい」は決して間違いではない。
しかし、靴を借りようとしていて、「いくつ?」ときかれたとき、大人
であれば「これは年齢をきかれているんじゃないぞ」と判断する。
この判断が「空気を読む」とか「場を読む」とか言われるものだ。
この瞬間は、ある文脈の中の瞬間である。ストーリーの一部と言い換え
てもいいかもしれない。一連の流れの中に僕たちは存在して今を生きて
いるのだ。
だから、難しい。
子供なら笑い話で終わるのだが、社会の中で文脈を読み違えるとコミュ
ニケーション不全が巻き起こる。みんなが笑える不全なら、その人は
「天然ボケ」と愛されて、笑えない不全なら「KY」(ちと古いか!)
なんて言われてしまう。
だけど、あまり空気を読みすぎるのも疲れてしまうし。みんな臆病にな
ってしまう。他人に迷惑をかけないことが重要なのだろう。
で、その後、信じられない出来事が。
貸し靴カウンターに若いアンちゃんがやってきた。
「いくつですか?」と僕がきいて、
怪訝な顔をしながらも「19です」とアンちゃんは答えた。
よっぽど19センチのスケート靴を出してやろうかと思ったが、さすが
にそれはやめておいた。
「いくつ?」と言われたら、あなたは何と答えますか?
○2009年の配信は、今日で最後です。今年1年ありがとうございました。
みなさま、良いお年をお迎え下さい!
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◇◇◇ Global Thinking and Local Acting ◇◇◇
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