承認と誉めることの違い
◇承認と誉めることの違いについて考えたい。承認と誉めることの違いが、
区別なく使われる場合があるが、承認と誉めることは同じではない。誉め
ることは、条件付けになってしまうので、本来は、あまり好ましいことで
はないのだ。
◇子どもが本来の力で何かをやり遂げるように、親は承認していくことが
重要になってくるのだが、承認する前に、親は、子どもの弱点や欠点を指
摘して、子どものやる気を奪ってしまうことが多いから、子どもは誉めて
育てよう!というスローガンが出てきて、まあ、叱るよりはいいことなの
で、誉めようという風潮になってしまうのだ。
◇しつこいようだが、子どものやる気を引き出すためには、子どものセル
フ・エステームを高めることだ。そのために、子どもを承認していくこと
が非常に重要なことなのだ。しかし、承認することは、実はそれほど簡単
なことではない。誉めることと混同してしまうからだ。
◇そこで、今回は、誉めることの望ましくない効果を挙げておく。前述し
たが、誉めることは、ある条件内での承認になるので好ましくないのだ。
1.誰かに誉められることがないと、適切な行動をしない。
親からの誉め言葉や褒美をもらうために、子どもは行動を起こすようにな
る。自分の価値判断をしなくなってしまう。
2.誉めることや褒美の内容がエスカレートしてしまい、行動する目的に
なってしまう。
子どもは、段々と誉められることを強く要求し、褒美のレベルを上げてい
かないと、自分の行動が、無意味に思えてくる。誉められるために、褒美
をもらうために、行動するようになる。
3.結果ばかりを重視するようになって、出来ないと自暴自棄になる。
誉められないこと、褒美が与えられないことは、全く意味のないものだと
思うようになる。自分自身に価値を見出せなくなる。プロセスに価値があ
ることが分からなくなる。
4.結果のために手段を選ばなくなって、自分自身に誠実でなくなってし
まう。
誉め言葉や褒美がほしくて、自分の実力以上の結果を望むようになって、
手段を選ばなくなる。
◇誉めることや褒美を与えることは、自律的な子どもの行動を促すために
は、マイナスになることが多いのだ。誰かに誉められたくて、行動をする
ようになるからだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

