学力低下から偏重へ!そして、学力格差へ!
【記事】小学校教科書、算数・理科3割増 11年春から脱ゆとり
朝日新聞(2010年3月30日)より以下抜粋
○ 文部科学省は30日、2011年春から小学校で使われる教科書の検定
結果を発表した。
学習指導要領が「脱ゆとり」の方向で全面改訂されたことに伴い実施された
今回の検定では、各社が申請した教科書のページ数は現行の教科書に比べて
軒並み増加。文科省によると、各社平均で算数が33%、理科が37%、全
教科の合計でも25%増えた。
○文科省によると、今回の検定には15社が148点を申請。上下分冊を含
めると延べ数で計280冊になり、検定意見による修正の手続きを経て、す
べてが合格した。
○小学校の教科書は、教える内容を3割減らした98年度の学習指導要領改
定に伴い、00年度検定で分量が大幅に削減された。
だが、学力低下批判の高まりを受けて03年度検定から検定基準が変更され、
学習指導要領の範囲を超える「発展的内容」の記述が可能になると、教科書
の分量が一転して増加した。
その後、08年に学習指導要領が改訂され、算数と理科を中心に教える内容
と授業時間数が増えたことから、今回の検定に提出された教科書はさらに分
量が増加した。
○指導要領の範囲を超えた発展的内容のほか、過去の内容をおさらいする反
復学習が随所に出てくるのが特徴だ。
また、知識の暗記だけでなく、活用する力を育てようとする仕立てが多く登
場した。
*私からのコメント
◇ゆとり教育は、誰でもが、学力低下を招くと懸念していた。
しかし、それが、本当に学力低下を招いたのかどうかは、はっきりと実証さ
れてはいない。
◇1980年代後半から続く学力低下傾向に拍車がかかったことは確かなよ
うだが、それすら、はっきりしないのだ。
しかし、ゆとり教育は、学力低下問題を教育問題にしたことだけは確かだ。
そして、日本の教育界における学力偏重に対するアレルギーを払拭したのだ。
◇だから、昨今の日本の教育は、学力問題を中心に語られるようになった。
そして、学力養成に関わることであれば、誰でもが、賛成するような雰囲気
になったのだ。
◇さて、今回の記事だが、ゆとり教育に慣れた子どもたちは、大変な苦労を
するかもしれない。
学習内容が、難しくなって、そして量が増えるのだ。学校だけの授業では、
多分、落ちこぼれてしまう可能性が高くなるだろう。
そうなれば、出来る生徒と出来ない生徒の格差が今以上に大きくなるのだ。
学力格差が、今以上に大きくなるはずだ。
◇実は、この結果を出すことが、ゆとり教育を導入する目的だったのだと私
は思っている。
文科省は、大衆教育とエリート教育を明確に分けることが、近い将来の理想
像なのかもしれない。
そのために、ちょっと遠回りをして、ゆとり教育を導入したのだ。
◇2002年の教育改革で、教育の自由化は、確保されているのだ。
その時にも言ったように、自分で自分の子どもの教育を考えることだ。
学校に自分の子どもの教育を任せてはいけない時代にそろそろなっているの
かもしれない。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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