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学校や教員の世界が、なぜ世間の常識からズレるのか!

【記事】「先生の家の猫の名は?」私立高教諭、定期試験に出題

朝日新聞(2010年4月5日)より以下抜粋

○福岡県柳川市の私立杉森高校(鐘江茂光校長)で、理科を担当する40代
の男性教諭が昨年度の食物科3年生の「生物1」の中間試験で、自分の飼い
猫の名前や好物、愛車のナンバーなどを出題していたことがわかった。


 
○この中間試験は昨年5月下旬に行われた。飼い猫の名前などは「授業でと
りあげた事項」として出題された。
「先生の家の留守番をしているのは( )という名前の茶トラの野良猫で、
最近は『 』がお気に入り」という文章を完成させるよう求めた。
免疫に関する別の問題も空欄を埋める形式だったが、答えが「語群」として
挙げられており、最後から逆に記入していけば正答となるようになっていた。
 
○学校関係者によると、この教諭は2008年秋に採用され、昨年度は食物
科の1年生と3年生の授業を週8時間受け持った。
こうした問題は担当のクラスにだけ出しており、平均点は90点台前半のこ
ともあった。
別のクラスと比べ20~30点高かったという。
 
○昨年11月、外部から指摘を受け、同校が調査。
教諭は校長による厳重注意処分とした。
鐘江校長は「授業中の自分の話を聞いてくれているかを確認したくてペット
のことなどを出題したとのことだった」と説明した。
 
○同校では3月末、教員免許の期限が切れた非常勤講師2人が5年3カ月に
わたり授業していたことや、教諭3人が免許外の授業をしていたことが発覚
していた。


*私からのコメント

◇今回の事件のようなことが、全国の学校や教師の間で普通に行なわれてい
るわけではないということを断った上で、言及したいことがある。
それは、学校や教員の世界が、社会の常識からズレてしまうことについてだ。

◇どうして、学校や教員の世界が、社会の常識とズレてしまうのか。
それは、特殊な論理がまかり通ってしまうからだ。
そして、その論理が第三者の目で検証される機会が少ないからだ。

◇まず、特殊な論理とは、学校を最優先に考える志向から来るものだ。
教育の場である学校には、「子ども-教師」の関係を縦の関係として捉える
傾向がある。
そして、その関係の帰結は、子ども観に現れる。

◇子どもは、人間として未熟で、未熟であるがゆえに、教師のやることなす
ことに対して、文句をいう存在ではなく、従属する存在なのだという子ども
観だ。

◇こんな子ども観を今頃持っている人間なんていないはずだ!と思われるか
もしれないが、しかし、口に出すか出さないかは別にして、こういう子ども
観が学校の論理の底流にはあるのだ。
だからこそ、今回のくだらない試験を大の大人が大丈夫だと思って出すのだ。
子どもは文句なんか言わないだろうと。

◇そして、第三者の目で検証される機会が少ないというのは、教師の自律性
と学校の自律性に関わることだ。
この問題は、慎重に論じる必要がある。政治的に自律していることと専門家
として自律していることが、建前上求められるからだ。

◇だから、このメルマガの紙面では、詳細に論じられるものではないが、第
三者の目ということに関して言えば、学校が地域に開かれることと、誰が責
任を持って学校を良くしていくのかを明確にすることだ。

◇この方針があれば、今回のような事件は起きないだろうし、全国で起こっ
ている学校や教師の事件は、件数が減るはずだ。
そうなれば、学校や教師は、きっと今以上に信任されるはずだ。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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