抽出方式の何が問題なのか!
【記事】抽出「学テ」、不便になった。25億円節約したが…
読売新聞(2010年4月21日)より以下抜粋
○全校参加から抽出調査になった「全国学力・学習状況調査」(全国学
力テスト、学テ)が20日実施された。
○データ蓄積不能、自己採点には限界
○新政権は抽出化で費用を約25億円節約したが、全国の小中学校は平
均して3割の抽出校と4割を超えた希望参加校、不参加校に分かれ、こ
れまで可能だった学校や市町村ごとのデータの蓄積はできなくなった。
希望参加校からは採点への戸惑いの声もあがっており、抽出化の「狙い」
はいまだ見えない。(社会部 梅村雅裕、石井明美)
○何のための抽出か
○今回、都道府県単位での抽出率は統計上の理由でバラバラになった。
多くの学校が参加を希望し参加率は73・5%にのぼったが、「不参加
だった学校も、保護者は参加させたい思いが強いだろう」という声が文
部科学省内にもある。
○こうした点も踏まえ、川端文科相は20日の閣議後の記者会見で、
「希望参加の採点の問題、希望した学校の意見などの検証はしっかりやっ
ていく」と述べた。
だが、同じ頃、大阪府の橋下徹知事は府庁内で「民主党は完全に民意を
見誤った。(全員参加に反対している)教職員組合の声だけを聞いた」
と批判を繰り返していた。
○川端文科相は就任直後、「予算削減」を主な理由に抽出化を決めた。
テストの趣旨も、都道府県レベルで学力が把握できれば問題ない、との
考えで、教組の主張とは関係ないとした。
○ただ、学テにはもともと、個々の学校が学力の課題を把握し改善につ
なげるという目的があった。
都道府県が対策を講じるためにも市町村別データは必要なはずだが、抽
出では分からない。
費用は約58億円から約33億円になったが、失うものも大きい。
文科省幹部の一人は、「高校授業料無償化の実現のため、学テの予算を
少しでも削る必要があった」と打ち明けた。
○学力テストの分析にかかわった耳塚寛明・お茶の水女子大副学長(教
育社会学)は、「抽出調査で都道府県別のデータは正確に把握できるの
で、国にとっては十分だろう。
ただ、市町村別や学校別のデータの比較はできなくなり、都道府県など
にとっては困ったことだと思う。
数年に1度は全員調査を行い、きめ細かく学力の状況を把握してもいい
のではないか」と指摘している。
*私からのコメント
◇学力テストが、全国一斉から抽出になった。私としては異論は何もな
いが、この記事を見る限り、教師が、生徒の学力について、自分の物差
しを持っていないということが、分かる。
◇記事の中に「学テにはもともと、個々の学校が学力の課題を把握し改
善につなげるという目的があった」とあるが、こんなことは、自分の学
校でテストを作って分析すれば、できることだ。
そして、そうすることが、教師の仕事の一つであるはずだ。
それを怠っていたことが、問題なのだ。そう考えた方が良い。
◇全国学力テストのような無駄なことにお金を使うよりは、教師や教材
教具にお金を使った方が、賢明だろうと思う。
診断を良くしても、処方箋もなく、その対応策もないようでは意味がな
い。
◇学校は、学校として自校の生徒の学力を分析し、処方箋を考え、対策
を実行すればよいのだ。
国は国で、抽出したテスト結果を分析して、教育行政に活かせばいいだ
けだ。
抽出にしたのだから、無駄を省いたお金の使い道をもう一度考えた方が
良いのだ。
公立高校の無償化における予算だけにあててはいけないように思う。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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