入試の多様化を掲げた高校入試が、結局は、二極化を目指す方向へ収斂
【記事】進学特色校「文理学科」、入試科目決まる大阪府教委
朝日新聞(2010年5月17日)より以下抜粋
○府教育委員会は14日、府立高校の大学進学の強化を目指して来年4
月にスタートする「進学指導特色校」10校の文理学科の入試を、国語・
数学・英語の3教科と小論文とする方針を決めた。
○普通科の入試は理科と社会を加えた5教科だが、文理学科では3教科
に絞り、独自に難易度の高い問題を準備する。
配点は国語100点、数学120点、英語120点、小論文20点。
学力検査と中学からの調査書の比率は7対3で、6対4~4対6の普通
科に比べ、学力検査を重視する。
学力検査は他の公立高校の専門学科と同じ来年2月23日の予定。
(左古将規)
*私からのコメント
◇入試の多様化を掲げて、高校入試は各県で色々な試みを行なってきた。
学力一辺倒の選抜試験に、生徒の個性を見るとか、色々な能力を判定し
て、一元的な選抜基準を廃するとか、随分と綺麗事を言っていた。
しかし、行きつくところが、大衆教育とエリート教育を明確に分けて、
高校入試から二つに分離しようとすることだった。
◇東京都でも神奈川県でも、進学重点校を指定して、その学校の高校入
試は、自校作成問題を課して、学力の高い生徒の獲得に必死になってい
る。
入試を受ける段階で、すでに進学重点校とその他の高校では、求められ
る学力レベルが圧倒的に違うのだ。
◇今回の大阪府の入試制度改革だが、東京都や神奈川県の進学重点校に
おける入試制度以上に、先鋭化している。
東京都や神奈川県では、自校作成問題は、主要3科目(神奈川県の2科
目や1科目でもOK)で残りの科目は、共通問題なのだが、大阪府は、
他の高校とは、明確に分離している。
入試科目を独自問題の主要3科目にし、小論文をプラスしているのだ。
◇大阪府の試みは、東京都・神奈川県以上に大衆教育としての高校とエ
リート教育としての高校を明確に分離していくような状況だ。
ここから見えるのは、入試の多様化が、個性の尊重を隠れ蓑にして、エ
リート教育の浸透または、エリート教育の立ち上げ行うためのものだっ
たということだ。
学力偏重を廃するように見せて、徹底的に学力至上主義になっていくよ
うな状況になっている。高校の予備校化にどんどん拍車がかかっている。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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