教育的な指導が、時に、生徒への制裁に使われる!
【記事】クラス全員で児童1人に「意見」 児童は転校、担任処分
朝日新聞2010年8月25日
○山口市の市立小学校で、5年生の男子児童1人に対する「意見」を、
担任の40歳代の女性教諭がクラス全員に書かせ、その内容を本人に手
渡していたことがわかった。
両親は不信感を募らせ、男子児童を市内の別の学校に転校させた。
市教委は7月、この教諭を文書訓告処分とした。
○同校によると、6月上旬、ホームルームで「男子児童がうまく班にな
じんでいない」といった意見が児童から出たため、教諭が「(男子児童
について)思っていることを書きなさい」と、意見を紙に書いて出させ
た。
○教諭は、結果を「きたないことやめて」「話し方に気を付けて」「授
業中まじめに」など9種類に分けてまとめ、3日後に本人と1対1で面
談。紙を児童に手渡して説明したという。
○これを知った両親は、男子児童と妹を転校させる手続きをとった。
取材に対し父親(41)は「『悪口アンケート』と言えるもので異常。
クラスの全員から悪いところを書かれ、誰も信用できなくなってしまっ
た」と話した。
○市教委は7月、「不適切な点があった」として教諭を文書訓告処分、
校長を口頭注意とし、同校に再発防止のための教員研修を命じた。
教諭は「児童に直してほしいところがあり、子どもや自分が直接言って
も伝わらず実施した。
つらい思いをさせてしまい、申し訳なかった」としている。
私のコメント
◇今回の事件は、生徒に対する制裁のようなところがある。
記事の中に「児童に直してほしいところがあり、子どもや自分が直接言っ
ても伝わらず実施した」とあるから、なかなか言うことを聞かない変わ
りものの生徒をクラス全体で、注意したという感じだろう。
◇常識的に考えれば、明らかにいじめだが、教師は、教育的な指導とし
て、考えていたのかもしれない。
しかし、なぜ、教育的な指導が、いじめのようになってしまうのか?
それは、教師と生徒の暗黙の関係が、そうさせているのかもしれない。
◇生徒は、教師の言うことを聞くべき存在だという意識と、教師の行為
は、生徒のためになっているのだという無反省な教育観だ。
さらに、教師は、生徒よりも優越しているという意識だ。
そういう意識が、考えれば誰でもいじめだと分かる行為を巻き起こして
しまったように思う。
教師は、教師という存在を意識化すること。学級という暴力空間にいる
人間として、教師は、自分の職業をしっかり見つめることが求められる
はずだ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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