アクティビティ紹介シリーズ
前回の最後に問題を出しました。
今回はその解説です。
前回の問題はネイティブ教師の活動の進め方でした。
ポイントは教師が言うことを児童は意味もわからずに鸚鵡返しをしたことです。
この教師は自分のネームカードを示して、My name is N.と言い、
What is your name?と尋ねると児童が自分達の名前を言うのが当然だと考え
たことです。
このネイティブは自分にとっては非常に簡単な表現さえも児童にとっては意
味不明であることに気がついていません。
What is your name? と言えば理解されると思い込みました。
しかし、教師として伝えるべきは、この What is your name? という質問が
何を尋ねているかです。
未知の言語を指導する難しさはここにあります。
だから、英語が話せることと英語を指導できることは違うのです。
Knowing is one thing, teaching is another. です。
浅井であれば、
浅井:Hi! My name is Masami.(自分を指さして胸を張って言います。)
My NA-ME is MA-SA-MI. Masami.
(それから、児童に両手であおるように促し、同時にネームカードも示しな
がら)
My name is Masami.
児童達:MASAMI.
浅井:Thank you, thank you. You're good.
Then.(児童一人のネームプレートを見ながらその児童に問いかけます)
Are you Masami?
児童:笑いながら手で「違うよ」と示すでしょう。
浅井:OH? You are NOT Masami.
(すかさず自分を指さして)
Yes, I AM MASAMI.
You are NOT Masami.
(再び同じ生徒に)
Are you Ichiro? (彼の名前ではないけれどみんな知っている名前
をあえて言う)
児童:手で「違う」という動作をします。
浅井:No, No, Not Ichiro. と言うように促します。 Not Ichiro?
児童:Not Ichiro.
浅井:Are you Doraemon?
児童:(笑いながら) Not Doraemon. Takeshi.
このあたりで話しの流れと意味を児童が理解を示しました。
他の児童もこれで理解ができます。
この段階で
浅井:OK. Your name is Takeshi. Yeah? YOUR NAME IS TA-KE-SHI.
OK, Takeshi. Nice to meet you, Takeshi. (握手する)
浅井:(隣の児童を指して)Hi.
児童:Hi.
浅井:What's YOUR NAME? Takeshi?
児童:No. No. Not Takeshi.
浅井:Then what's your name?
児童:Hisashi.
とこのように理解が進みます。
先週のネイティブ教師は、言語を使ってコミュニケーションを図ろうとして
失敗します。
なぜならその言語は教師と児童との共通語ではなかったからです。
浅井はどうでしょう。
言語ではなく、言語とそれに関連するヒントなど様々な環境を提供すること
で、児童に言葉が伝える部分を教えていました。
これがTeacher Talkの基本的な考え方です。
このような技術はコミュニカティブアプローチで指導をする教師の基本です。
技術を持っている日本人教師は技術を持たないネイティブ教師の何十倍も何
百倍も素晴らしい存在です。
是非、工夫ある活動をしましょう。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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