≪文法って何…一応知っておこう≫
「文法」は大嫌いという人は多い。
ベネッセが2009年1月~2月に実施した第1回 中学校英語に関する基本調査
(生徒調査)・速報版には、非常に詳細はクロス分析が掲載されています。
それによると文法が難しいと答えた中学2年生の割合は以下のようになります。
英語が得意な生徒の内で英語が好きな生徒の55.5%、得意だが嫌いな生
徒の65.7%、英語が不得意な生徒の内、英語が好きという生徒の86.
9%、嫌いな生徒に至っては90.3%の生徒達が「文法が難しい」と答えて
います。
さらに文法力が問われる「英語で文を書くことが難しい」という質問に対し
ては、英語が得意は生徒の内、英語が好きな生徒の45.8%、得意だが嫌
いな生徒の58.3%、英語が不得意な生徒の内、英語が好きという生徒の
76.2%、嫌いな生徒に至っては85.3%の生徒が難しいと考えていま
す。
この数字は何を表わしているのでしょう。
答えは簡単です。皆さんならばどのような回答を出されますか?
私は指導力不足だと思います。それだけです。
英語の文法は日本語の文法よりも分かりやすい。英語で何かを書くというこ
とも、創作文は英語力以外の力が試されますが、学んだ表現を利用する和文
英訳であれば、基本文法力と語彙力があれば、難しくはありません。
ただし、この基本文法力が欠落しているので難しいのでしょう。
私も文法力が必要とされる、独逸語の作文課題で、「教授にこの文はドイツ
語の文ではない」と指摘され奈落の底から立ち上がれなくなりましたが、独
逸語の作文には文法力がなければ絶対に正しい独逸語文は書けないからです。
私には独逸語の文法ルールがインプットされていませんでしたから。
(要するにサボっていたのですが)
小学校英語活動の先生は文法は教えません、で良いのですが、文法は、
「音」、「語彙」、「語順」、「意味」という言語を作っている要素の全て
を体系づけている仕組みです。
ですから、知らないうちに児童・生徒に文法を指導しているのです。
特に「文」で意味を伝え合うようになった時に、絶対に文法(正しい英文で
の表現)を無視しないでください。
児童・生徒の間違えを指摘するということではなく、先生が正しく修正して
あげること、正しくできたらしっかりと承認してあげることが大切な指導行
動です。
が、争点になる場面があります。
「文法を無視してもどんどん話せば良い。」
「最初は聞くこと、真似ること。文法は後からで良い。」
という意見がある一方で、
「文法をしっかりと学ばないと応用力はつかない。」
「文法を無視しては、正しい言葉が話せない。」
などと言う意見もあります。
外国語(英語)を身につけることが目的で学習する場合に大きな流れは一つ
です。
★英語の音に慣れること(聞く)
★英単語・熟語の意味を知ること(語彙・表現)
★双方向で意味を通じあわせること(対話)
★間違えても、言い直してして意味を伝えあうこと(対話)
これが基本的なスタートです。
ここでは文法の説明からスタートをしません。
指導側は極力単純な文を使い、学ぶ側は語彙から学びます。
慣用的な表現の学習に理屈は不要です。
慣れです。
朝は "Good morning."、挨拶は"Hi."、別れるときは、"Bye."や"See you."
です。
これらにくどい説明は要りません。場面を作って、使い続けることです。
ここで文法など
とやかく言う意味はありません。
しかし、一般表現の場合には文法指導が必要です。
例えば、"What's your name?"と問われて、
Masami.と単語だけで答えていくレベルから、
My name is Masami. と答えるレベルになると、「意味」だけではなく
「語順」を学ぶ必要があります。
「自分の名前は○○です。」と言うには、
My name is ○○. と言うのが基本で、
Name is my ○○. とも、○○ my is name.
とも言えませんし、通じません。
これが文法の語順ということです。
この基本形 My name is ○○. を理解すると、
My name is Masami. だけではなく、
Your name is Masaki. Her name is Ryoko.
His name is Ichiro. など全ての人の名前を
伝える表現が身に付きます。
文法を学ぶ(知る)ことで、応用力がついたのです。
しかし、このことは「主語」とか「述語」、「修飾語」などの語を機能で分
類する用語や品詞名などを覚えることではありませんし、それらの難解な用
語を用いて説明することではありません。
難解な用語を用いることなく、対話やテーマを活かして「真似する」ことを
通して理解させる。
間違えても良いから、絶対的な練習量(聴く量・話す量)を確保すことが
必要です。
しかしそのルールを文法用語として理解し使う練習をする必要はありません。
意味を理解して、語順を意識しながらの練習で学びます。
日本語での表現方法と英語での表現方法の違いも理解させる指導が必要です。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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